AppleはAIスタートアップ、Q.aiを買収しました。買収額は約16億ドルと報じられており、Appleにとって過去最大級の買収規模となります。Q.aiは2022年にイスラエルで設立され、非公開で活動してきました。CEOのアビアッド・マイゼルス氏は、iPhoneのFace IDによる顔認証を支える技術を開発するPrimeSenseを立ち上げ、2013年にAppleに買収されています。
Q.aiはサイレントスピーチと呼ばれる技術を開発しています。声を出さずに話した内容をテキスト化する仕組みで、顔に向けたカメラで皮膚や筋肉(発声筋)の動きを捉えます。発話時の細かな筋肉の動きを、機械学習で解析して、AIがデータから規則性を学習する手法です。周囲に気付かれず、無言でAIへ指示を出したり、プライベートなメッセージを送ったりできます。
特許資料では感情や心拍数の検知への応用も示されました。この新しい入力手法は、将来の製品への統合が期待されます。空間コンピュータのApple Vision Proなどが候補ですが、2026年以降に登場が噂されているスマートグラスでも重要な技術となります。騒がしい環境で音声認識を補完する効果も見込まれます。
ARにおいてキーボードやマウス、ハンドコントローラーに頼らない自然な文字入力手段については、各社が異なる手法を模索しています。MetaはMeta Ray-Ban Displayでリストバンド型コントローラーを使い、筋電(EMG)での入力を試みています。
買収の詳細や製品化の時期は現時点で不明です。
参考
Reuters
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