Nianticは、開発者向けツール「Niantic Spatial SDK」の最新版v3.15でVR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」のベータ版サポートを開始し、主要な空間コンピューティング機能を解放しました。Meta Quest 3の外向きカメラによって取得される情報はパススルーAPIを通じて利用可能で、開発者は現実世界と連携したMRアプリをリアルタイムに開発できます。想定される用途としては、ARトレーニング、屋内ナビゲーション、シミュレーションツールなどがあります。
今回のアップデートにより、Meta Quest 3の開発者はNiantic Spatialの中核機能にアクセス可能となります。
Visual Positioning System(VPS)機能では、実際の場所を認識し、デジタルコンテンツを高精度に固定できます。
オンデバイス3Dマッピング機能を使うと、クラウドへの接続不要で空間を詳細にマッピングし、ライブメッシング機能では周囲を動的にメッシュ化してアプリ内に反映します。さらにセマンティックセグメンテーションにより壁や床、家具を識別でき、オブジェクト検出は特定の物体を追跡しインタラクションを可能にします。またオクルージョン処理の改善により、バーチャル空間で表示される物体が現実世界内に自然に表示される点も特徴です。
これらの機能群はモジュール式の設計に基づいており、用途に応じた柔軟な導入が可能です。企業向けには、GPSが届かない大規模屋内でのナビゲーションや、AIを利用したトレーニングやシミュレーション、リモートユーザーとの共同作業、現場のマッピングやプランニングなどに活用できます。
Meta Quest 3への対応により、Niantic Spatial SDKの活用領域はスマートフォンとARグラスに加えて、MRヘッドセットに広がりました。これにより複数デバイス間での開発や展開が容易になります。開発者は提供されるドキュメントやサンプル、統合ガイドを使ってクロスプラットフォームのAR体験を構築できます。Nianticは今後、性能改善やオクルージョン機能の拡張、シーン理解の持続性強化などを予定しており、開発者からのフィードバックを募集しています。
(参考)Niantic Spatial
