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企業動向 2025.07.02

ARグラス向け要素技術のCellid、ARグラス向け視野角60度を実現できるマイクロ・プロジェクターを開発

日本のARスタートアップCellid株式会社はARグラス向けの新型マイクロ・プロジェクターを開発しました。このプロジェクターは視野角(FOV)60度にまで対応、小型で軽量な設計が特徴です。サイズはΦ5.8mm×5.8mmで、重さは0.3gに抑えられています。2025年には視野角を70度まで拡大する予定です。

現在のスマートグラス市場では、主に通知や天気情報といった情報表示用途が中心です。この用途では狭い視野角でも十分に実用的ですが、今後は動画視聴や3Dコンテンツなど、より没入感を求めるニーズの拡大が見込まれます。こうした用途では広視野角かつ高精細な表示性能が必要となり、その需要はますます高まると予測されます。

しかし従来、広視野角かつ高精細な映像を眼鏡型ARグラスのようなコンパクトな筐体で実現することは困難。特に視野角が50度を超えると均一で鮮明な映像投影には課題が多く、部品がわずかにずれただけで映像投影が大きく狂う問題もありました。

Cellidはこれらの課題を、独自設計の光学系と高精度なバレル構造を採用することで克服。バレル構造はプロジェクター内部で部品を精密に固定し、光の軸を安定させるための仕組みです。同社が今回、開発したARグラス向けの新型マイクロ・プロジェクターでは、広視野角、高精細、コンパクトな筐体を同時に実現可能とのことです。

また同社はすでに、FOV60度対応のウェーブガイドレンズやソフトウェア補正技術も独自開発しています。新たに開発したマイクロ・プロジェクターでは、ウェーブガイドに対し最適な角度で映像を入射させることが可能となり、さらにソフトウェア補正技術と組み合わせることで精度の高いAR画像を提供します。

同社は今後も光学性能や製造安定性の向上を進め、2025年中に視野角50度から70度までラインナップを拡充する予定です。また、量産体制の構築も目指しています。

Cellid株式会社はこれまで、ARグラス用ディスプレイや空間認識エンジンの開発を主軸としてきました。同社CEOの白神賢氏は、広視野角FOV60度対応のマイクロ・プロジェクター開発を重要な節目と位置付け、「より多くの人々が日常的にARグラスを活用できるよう、必要とされる製品と技術の開発を継続する」と明らかにしています。

(参考)プレスリリース


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