Home » 360度カメラとは?各種360度カメラの魅力と、価格、スペックまとめ


VR動画 2016.10.07

360度カメラとは?各種360度カメラの魅力と、価格、スペックまとめ

ボタンひとつで360度の空間を撮影できる360度カメラ。今回は数ある360度カメラの中からピックアップ。360度カメラとこれまでのカメラの違いや、関連する専門用語の解説など、360度カメラについて詳しくまとめました。

360度カメラとは?これまでのカメラと何が違うの?

360度カメラとは、その名の通り上下左右すべてを1度に撮影できるカメラです。これまでのカメラが正面から見た景色を画像や動画にするのに対し、360度カメラは複数のレンズで撮影し、つなぎ合わせること(スティッチ)で360度すべての景色を画像や動画にすることができます。

スティッチとは?

スティッチとは、360度写真を合成するときに画像を貼り合わせることを指します。

お手ごろな価格の360度カメラ

それでは、気軽に購入、普段使いできる2万円台の360度カメラから、防塵・防滴・耐衝撃・耐低温と優れた機能をもつ6万円台の360度カメラまで、5つ紹介します。

iPhoneに直挿しできてお手軽な360度カメラ『Insta 360 Nano』

Insta 360 Nano

『Insta 360 Nano』の特徴は、直接挿して使うため、これまでの360度カメラと違い、wifi接続の手間がいりません。また、YouTubeと連携させることで、360度動画のライブストリーミング配信も可能となります。レンズは、F値2.0で暗い場面でも明るく撮影することができます。対応端末はiPhone 6 /iPhone 6 plus /iPhone 6s / iPhone 6s plusです。『Insta 360 Nano』のレビューはこちらから見ることができます。

【価格】¥ 25,999(税込)
画質: 静止画、動画とも3K(3040×1520)で撮影可能。

初心者にもやさしい360度カメラ『ROCOH THETA S』

image01

RICOH THETA Sの特徴は、手軽なのに機能が豊富なこと。長時間露光での撮影や360度のライブストリーミングも可能、マニュアルで撮影モードの設定も多彩に変更できる楽しさも備えています。
重さは約125gと手のひらサイズになっており、持ち運びに便利です。中央の丸いボタンを押すだけで簡単に360度静止画や動画の撮影でき、初心者にもやさしい仕様となっています。基本設定の変更や加工、SNSへのアップロードにはRICOH公式専用アプリ(無料)が必要です。

【価格】42,800円(税込)
画質: 静止画で2048×1024、もしくは5376×2688、いずれかを選択し撮影可能。
動画: フルHDの1920×1080@30fpsで撮影可能。

4Kクオリティの動画撮影が可能な高解像度360度カメラ『Gear 360』

Gear360

Galaxy Gear 360の特徴は、値段と手軽さの割に、高解像度で撮影できること。360度で4Kクオリティの動画撮影ができ、静止画も7,776×3,888と高解像度な写真が撮影できます。また、F2.0のレンズを採用しているため、暗い場所や夜景の撮影時など、静止画・動画が暗くなりがちな場面でも明るく撮ることができます。

さらにIPX3の防滴、IP5Xの防塵に対応しており、小雨程度の悪天候の日や、アウトドアなど様々な生活シーンで撮影ができます。大きさは、約縦56mm幅60mm厚さ66mm。わかりやすく言うと大きさはテニスボールとゴルフボールの中間ほどの大きさです。重さは文庫本一冊程度の約152g。持ち運びにも適したサイズです。

【価格】49,550円(税込)
画質: 静止画で7,776×3,888の高解像度な写真が撮影可能。
動画: 4Kクオリティの3,840×1,920 @30fpsで撮影可能。

IP6X防塵・IPX5防滴・耐衝撃2m・耐低温-10℃!アウトドアで大活躍な『SP360 4K』

SP360 4K

SP360 4Kの特徴は、4K画質で最大55分の長時間撮影が可能なこと。タイムラプス動画モードは、設定した時間中一定間隔で撮影し、一連の動画に変換することができます。(雲の動き、花の開花、イベント会場の始まりから終わりなど)。

また、IP6Xの防塵とIPX5の防滴だけでなく、耐衝撃、耐低温の機能も備えています。カメラに防水ハウジングなど多彩なマウントアダプターを組合わせ使用することで、様々な臨場感あふれる映像を撮影する事ができます。

さらに、専用アプリやソフトをインストールすることで、SP360 4Kを遠隔操作も可能。撮影画面を確認しながら、録画、撮影した画像の再生や編集もできます。スマホからリアルタイムでSNSへ映像をアップロードできる手軽さもうれしい機能のひとつです。

水平方向は360度撮影できますが、垂直方向は235度まで。完全な360度動画を撮影するためには2台必要となります。

https://www.youtube.com/watch?v=PKyrbyFSYiI

【価格】60,470円(税込)
画質: 静止画で2880×2880(約800万画素)の高解像度な写真が撮影可能。
動画: 4Kクオリティの2880×2880(約800万画素) @30fpsで撮影可能。

5.1サラウンドchで録音可能!10cmの小型360度カメラ『LG 360 CAM』

360度カメラとは?各種360度カメラの魅力と、価格、スペックまとめ

『LG 360 CAM』の特徴は、5.1サラウンドチャンネルつきの動画が撮影でき、VRデバイスで見た時により臨場感があるサウンドを楽しめます。本体の重さはiPhone 6の3/2程度でかなり小型。さらに撮影後はアプリからYoutubeやGoogle Street Viewへ直接あげることができます。

対応撮影アプリは当初LG G5, Androidのみでしたが、現在はAndroid 5.0以降、iOS 8以降と両方に対応しています。残念ながら日本で公式サイトからの直接購入は、現時点ではできません。

【価格】199.99ドル
画質: 静止画で5660 x 2830の写真が撮影可能。
動画: 2Kクオリティの2560 x 1280 @30fpsで撮影可能。

プロフェッショナル向け360度カメラ

上で紹介した各360度カメラのスペック比較など、より詳細な情報は「360度カメラ性能比較。THETA S、Gear 360、360camなど5機種のスペックを比較」から見ることができます。また、今回紹介できなかったハイスペックなプロフェッショナル用360度カメラも存在しています。値段も75,060円~600万円とだいぶ開きがあります。詳しくはこちらの「プロフェッショナル向け360度カメラシステムまとめ」をご覧ください。

360度カメラのよさと課題

360度カメラのよさは、その空間まるごと撮影できるので、その場の空気感や出来事を、簡単にそのまま残せること。VRデバイスを使い、360度カメラで撮影された写真や動画を見た時には実際にその場に居る様に感じることができます。また、スマホのパノラマ写真のように自分がその場でくるくる回らずとも一度に撮影できる手軽さも魅力です。

360度カメラは、VRや大きな画面でみるときにやはりまだまだ画像自体が粗いと感じることが多くありますが、問題になりがちなスティッチの精度は、だいぶ高くなってきました。これからライフスタイルに合わせますます進化していくであろう360度カメラに期待が高まります。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード