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活用事例 2017.07.24

大手の参入相次ぐAR分野 2017年第2四半期の業界マップ公開

AR市場の動向を示すレポートが公開

VR/AR投資ファンドであるVenture Reality Fundは、2017年第二四半期におけるAR市場の動向を示すレポートを発表しました。それによると、現在主要なところでは約150の企業がAR市場に参入し、様々な領域の製品やサービスの開発を行なっているとのことです。

Venture Reality Fundはこれまでに5000万ドル(約55億円)をVR/ARスタートアップに投資しており、同社によると、エンタープライズ向けのAR開発を行う企業の数は、前四半期と比べて60%増加したとのことです。

成長市場であるAR市場に関して、Venture Reality Fundの共同設立者でありジェネラルパートナーであるTipatat Chennavasin氏は次のように述べています。

「2017年第2四半期にはフェイスブックやアップルなどのメジャー企業がAR市場に参入するなどの大きな動きがありました。これによってAR開発が盛んになり、マーケットも拡大しました。(中略)ARに対する関心は増加しており、デバイスや開発プラットフォームの登場によって、AR市場は飛躍的に成長しました」

2017年第二四半期では、ARに対応したデバイスやSDK(ソフトウェア開発キット)が最も盛んな分野でした。AR市場は成長を続けており、これから多くのARアプリケーションが開発され、コンシューマー、エンタープライズ向けにリリースされるものと考えられます。

アップルがAR市場拡大の牽引役になるか

現在、AR開発に取り組む企業は多数あり、マイクロソフトはARデバイス『HoloLens』を、グーグルはARプラットフォーム『Tango』を投入することによって、新興技術であるARが市場として成長する下地を作りました。

また、フェイスブックはARを用いたカメラ技術『Camera Effects Platform』を発表しましたが、アップルが今年6月に発表したAR開発プラットフォーム『ARKit』の登場によって、市場の成長はさらに加速しそうです。

現在、多くの開発者が『ARKit』を用いた開発に取り組んでおり、世界中で普及しているiOSデバイスがARアプリのプラットフォームになることによって、アップルがAR市場の拡大において牽引役を果たしつつあります。

(参考)
VentureBeat / The augmented reality landscape shows 60% growth in startups focused on enterprise(英語)
https://venturebeat.com/2017/07/20/the-augmented-reality-landscape-shows-60-growth-in-startups-focused-on-enterprise/


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