ジャガー、電気自動車「I-PACE」の発表会をVRで実施 66名が同時参加

11月13日、自動車会社のジャガーは、ロサンゼルスで同社初となる電気自動車「I-PACE」を発表しました。I-PACEはテスラ社のTesla Model Xの競合に当たるSUVで、発表では、HTC ViveとControllerが使われ、参加者が体験できるような仕組みが盛り込まれていました。

I-PACE

イベント会場には、6人がけの円形のテーブルがいくつか置いてあり、その上にはViveとControllerが用意されていました。記者や招待客はテーブルに座り、ViveとControllerを装着すると、周りに座っている人たちのアバターが見えました。さらに奥の方に目線を移すと、ほかのテーブルに座っている人たちのアバターも見ることができ、まるで全員が同じ場所にいるかのようなVR空間が広がっていました。発表会が始まるまで、お互いのControllerを振ってあいさつをしながら待ちました。

I-PACE

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全世界で66人が同時に発表会を体験

発表会は、ロサンゼルスで54人が参加しましたが、ジャガーは同じようなイベントをロンドンでも開催しており、12人の参加者も同時に参加しました。合計66人が同じVRの会場に現れ、進行役の人がVR空間に登場し、ジャガー初の電気自動車の発表会が始まりました。

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最初に、ジャガーのデザイナーであるIan Callum氏が参加してI-PACEのモデルが表示されました。モデルと同時にスタジオにいるIan氏も映っていていますが、スタジオのライティングとモデルのライティングを合わせているため、よりリアル感が増して、あたかもその場にモデルとIan氏がいるかのように見えたとのこと。

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次に、Vive controllerのトリガーを引くと、参加者が各々I-PACEのモデルを前後に動かし自由に見ることができました。その後、体験者は宇宙から地球を見る視点に変わりました。参加者は驚きながらも、宇宙にいるかのような空間でさまざまな車の特徴を説明されました。同じく、ジャガーのデザイナーであるIan Holborn氏もVRに参加して、車をバラバラに分解しながら車の内部についての説明を行いました。

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宇宙視点から運転席の視点に切り替わり、ハンドルが参加者の目の前に映りました。その後、ダッシュボード、インテリアシート、エクステリアへ視点が移りました。エクステリアの視点では、外の様子が表示され、ベニスビーチのボードウォークであることが分かり、I-PACEはその駐車場に駐車していました。参加者が一番盛り上がっていたのはこのインテリアとベニスビーチを望む風景のパートでした。参加者は立ち上がって、サンルーフの上からベニスビーチの美しい夏の日の風景を見たりと興奮気味に体験していました。

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最後に、質疑応答の時間になりましたが、これもVR空間で行われ、現実のプレスでの質疑応答のように進みました。Viveを装着していた時間は全部で25分から30分程度でした。

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発表会は、HTC、 Dell、イギリスの広告代理店であるImaginationが協力して行いました。今までにコンシューマ向けの製品発表会でこれだけ多くのViveを同時に使用した例はありませんでしたが、ソーシャルVRプラットフォームはVR空間でのライブストリーミングが可能であることを示しました。

ImaginationのInteractive部門のトップであるRussel Hall氏によると、このコンテンツはUnityを使って4ヶ月で開発したとのこと。発表会当日は、130人以上のスタッフと多くのDell PCによって運営されました。この発表会で使用されたI-PACEのコンテンツはViveportでダウンロードして体験できます。

I-PACE

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自動車会社では、VRやARをショールームや、開発の効率化のために利用するといった取り組みが以前から取り組まれていました。しかし、今回のジャガーのように、参加者の体験を重視して、人々の記憶に残るようなコンテンツを提供するという考え方は今までとは異なるアプローチです。このような体験を提供することで、ジャガーへの興味が増し、将来的に販売につながっていくことを考えているのではないでしょうか。

(参考)
Jaguar Just Showed Us The Future of Car Launches – (英語)
http://vrscout.com/news/jaguar-ipace-car-launch-htc-vive/

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