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テック 2017.02.11

PC向けVRヘッドセットが完全無線化するのは2018年に

現在、PC向けのVRヘッドセットは有線で接続されており、最大でも部屋サイズしか自由に移動することができません。すでに無線化を実現する周辺機器が複数登場していますが、完全無線化は2018年になるとの見方が示されました。

これは、Valve社のCEO、ゲイブ・ニューウェル氏がゲームメディアGamastraにて明らかにしたもの。Valve社はHTC社とともにHTC Viveを開発した企業です。

将来的には家を歩き回る「ハウススケール」へ

ニューウェル氏は、「現在はVRで部屋サイズの移動しかできないが、将来的には家サイズの移動が可能になる」と、部屋サイズのVR体験“ルームスケール”の次の概念として“ハウススケール”について言及しました。

鍵となる無線化

VRヘッドセットを装着したまま家中を歩き回る……。夢のような、不思議な体験ですが、その実現のために重要な課題の1つが「PC接続の無線化」です。

すでにTPcast社などからHTC Vive向けのワイヤレスキットが2017年中に発売予定ですが、ニューウェル氏によると「ワイヤレス機能がヘッドセットに組み込まれるのは2018年」とのこと。ワイヤレスキットはHTC Viveと通信を行うモジュールをヘッドセットに、バッテリーをポケット等に装着する必要があり、VRヘッドセットへの組み込みは理想的です。

他の技術にも期待

Valveは、2016年10月の開発者向けイベントで、手の動きを再現するコントローラーを展示しました。また、VRでの移動を可能にする仕組み「Lighthouse」の新たなデバイスを発表しています。

VRにいるときは現実のことを忘れているとは言っても、無意識的にケーブルのことを意識しているものです。無線化が実現し、ケーブルから開放されて自由に動き回れるようになると、よりVRに意識的に没入できるようになります。

(参考)
Gamastra
http://www.gamasutra.com/view/news/291225/Gabe_Newell_opens_up_about_Valves_VR_plans.php

Road to VR
http://www.gamasutra.com/view/news/291225/Gabe_Newell_opens_up_about_Valves_VR_plans.php

※Mogura VRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。


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