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3Dモデル活用 2017.03.08

コスト削減とデザイン洗練トラクターの製造でVRを活用

農業機械を製造するCNH Industrialは、トラクターや産業機械の設計プロセスに、どのようにVRを活用しているかを公開しました。

VRプロトタイプでコスト削減、デザインの洗練も

CNH Industrialのデザイナーやエンジニアは、新製品の設計を今までの物理プロトタイプではなく、VRプロトタイプで行っています。これにより、時間と材料のコストを節約することができます。

こうした「デジタルモックアップ」を利用することで、機械、電子工学、人間工学や快適性に関する多数のテストを実行することが可能になりました。

さらに細部を簡単に変更することができるため、デザインの洗練やバラエティに富んだ選択肢を検討することができます。

エンジニアはデザインを共有したり、部品ごとに分離して作業を進めたり、発生した問題を解決したりといった設計プロセスを実現しています。

今までのやり方を変える準備が必要

CNH Industrialの設計分析・シミュレーション責任者のGennaro Monacelli氏は、次のように語ります。

「私たちはデジタル革命の時代にあり、日々バーチャルエンジニアリング、デジタル製造などの言葉を聞き、そうした技術に深く関わっています。今までのやり方を変えるには新しいスキルや新しい役割が必要になりますが、私たちはその準備を進めてきています」

人間工学・HMIマネージャーのClaudia Campanella氏は、「すでにコンタクトやニーズの理解、またVR空間での快適な滞在のサポートは終えています。この情報・技術によって、私たちはバーチャル空間の中で今までの工程を再現することができます」と付け加えます。

以下の動画では、実際にVRで設計する様子を見ることができます。

(参考)
VRFocus / CNH Industrial Uses VR To Design New Tractors And Industrial Equipment(英語)
http://www.vrfocus.com/2017/03/cnh-industrial-uses-vr-to-design-new-tractors-and-industrial-equipment/

※Mogura VR は、VRFocusとパートナーシップを結んでいます。


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