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活用事例 2016.12.21

「一般消費者・ファッション業界からも高評価」日本発でファッション×VRに取り組むPshchic VR Labが資金調達

VRを用いたファッションVRショッピングサービス『STYLY』を手がける株式会社Psychic VR Labは、Colopl VR Fund他を引受先とする第三者割当増資を実施したことを発表しました。

これまでにないショッピング体験を提供する『STYLY』

『STYLY』は、アパレル専用の高精細な3Dスキャナを用いて、現実のファッションアイテムを撮影し、没入感の高いVRの中に取り込むことで、ブランドの持つ魅力をさらに引き出すというもの。「VR技術を用いて表現されたファッションブランドの世界観の中で、今までにないショッピング体験を提供」することを目指したサービスです。

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Psychic VR Lab社は、これまで『STYLY』を伊勢丹等の店舗にて一般消費者に向けてこの体験を展開してきました。代表の山口征浩氏によると、ファッション感度の高い層から良い反応が得られていることに加え、ファッション業界関係者からも評価は高いとのこと。

山口氏:ファッション感度の高い方々、20代30代の女性など、現在のVR利用者層とは違うカテゴリの方々に多く体験していただくことができ良い反応をいただきました。一般の利用者だけでなく小売、アパレル、ファッション業界の方々から高い評価をいただくことができました。一部の利用者からは、STYLYの提供するブランド空間の中で「読書をしたい」「生活したい」など我々の予想を超えた声を聞くことができたのは驚きでした。

2017年に『STYLY』を配信型サービスに

今回の資金を使い、ブランド空間を作成できるツールや、コンテンツの配信を可能とするサービス基盤を整備し、サービスの世界展開を計画しているPsychic VR Lab社。百貨店や実店舗での利用に加え、2017年には配信型のサービスを開始するための準備を進めています。また、一般消費者向けのアプローチだけでなく、「クラウド型クリエイティブツールを国内外のファッションブランド・コンテンツスタジオに向けて提供を開始する予定」とのこと。

既存のECサービスのVR化とは異なる路線

VRでショッピングを行う取り組みに関しては、国外では既にEbayやアリババなど大手のECショッピングモールが既に実験的な試みを始めています。山口氏はSTYLYの特徴を「VRで表現されたブランドの世界観の中でショッピングを楽しめること」と話し、便利なECの延長線上にVRを位置づけていくと予想される既存のECサービスの取組とは考え方がことなることを強調。

一般消費者に届くにはデバイス普及の課題が有ることに関しては、将来的な技術進歩も見据えています。

山口氏:端末の小型化、高性能化、単独でのポジショントラッキングの実現などVRデバイス普及に必要な技術の進歩は今まで以上に加速していくものと思います。人々がVRを日常の中に取り入れ、生活の一部として根付くことに時間がかかるのではないかと考えています。

VRでファッションを表現する文化、VRでファッション・ショッピングを楽しむ文化を共に作り上げていき、STYLYがVRの普及を後押しできるようなサービスにしていきたいと思っております。

(参考)

公式サイト

http://psychic-vr-lab.com/


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