費用は18万円程度 Viveとトラッカーで手軽に全身のモーションキャプチャできる『Orion』

全身の動きをCGなどのアニメーションに埋め込むために、使われるのがモーションキャプチャシステムです。キャラクターにより自然なアニメーションをつけることができるため利用されていますが、従来のシステムでは100万円を超える費用がかかるなどの課題がありました。

モーションキャプチャ専門スタジオのIKinemaは、新たな全身モーションキャプチャシステム「Orion」のデモ映像を公開しました。本システムの特徴は、VRヘッドマウントディスプレイHTV Viveと、その周辺機器である「トラッカー」を使い、少数のトラッキングポイントのみで、精度の高い動きを実現できることです。

※なお、同社の全身モーションキャプチャシステムとしては、今年2月に公開された「Project Orion」がありましたが、この度その名を「Orion」と改めて、さらなる改善が実現されている模様です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=TyCc2186viY

鍵となる「Vive トラッカー」

本システムではHTC Vive トラッカーを利用しています。そして、HTC Viveの本来の機能であるポジショントラッキングと、IKと呼ばれる骨格構造を考慮したモデル技術を組み合わせることで、限られたトラッキングポイントの観測データのみから全身の動きを再現させています。この時、身体のどこにトラッキングポイントを設けるべきかが重要な問題となりますが、この点に関しては、HTCのエンジニアによる実例などもあり、こちらはGitHubで公開されています。

手ごろな価格かつ幅広い用途

「Orion」は今年2017年の第2四半期から利用可能となる見込みです。利用するためには、通常はライセンス料として年500ドル(約55,000円)がかかるほかに、PC、HTC Vive、およびHTC Vive トラッカー3台を用意する必要があります。

公式に言及はありませんが、動画から推察するとトラッキングを行っている場所は以下の6箇所です。

 1点:頭(HMDないしトラッカー)
 1点:背中/腰(トラッカー1個)
 2点:両手(コントローラー2本)
 2店:両足(トラッカー2個)

2017年4月時点での総費用を計算すると、PCに加えて18万円程度で精度の高い全身モーションキャプチャができることになります。

全身モーションキャプチャの精度は高く、全身モーションキャプチャの費用は、従来のものと比べて格段に安価となっています。さらに、専用の空間やスーツを用意するなど環境の準備にかかる手間が少ないという利点もあります。

公式ファクトシート(※PDFファイルリンク) によると、本システムはVR/AR、ゲーム開発のプロトタイプ作成などにおける利用だけでなく、MR配信、ステージイベント、VR体験施設やVRシアターなど、リアルタイムでの利用にも向いているとのことです。

また、公式パンフレット(※PDFファイルリンク)には頭部にHMDではなく、HTC Vive トラッカーを装着している様子も記載されています。このことからも、VRに限らず様々なシチュエーションで利用可能なシステムであると納得させられます。

(参考)
IKinema Teases More Impressive Full Body Mocap with Vive Tracker(英語)
http://www.roadtovr.com/ikinema-orion-full-body-motion-capture-vive-tracker-vr/

IKinema「Orion」公式ページ
https://www.ikinema.com/orion

※Mogura VR は、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。

 

この記事を書いた人

  • VRが好きです、でも電脳化のほうがもっと好きです。

    Twitter:@naanaholic

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