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活用事例 2016.09.21

狙うのは次世代のコンピューティング 筋電コントローラーMyo開発元が1.2億ドルを資金調達

筋電デバイスとして知られている『Myo』開発元のThelmic Labsは、1.2億ドル(約120億円)の資金調達を行いました。

『Myo』は腕に巻くタイプのコントローラーで、筋電位を取得することにより、腕の動きだけでなく握るなど手の動作もVRで再現することが可能なデバイスです。

https://www.youtube.com/watch?v=1f_bAXHckUY

大型資金調達の狙い

筋電コントローラーMyo

Thelmic Labs社はステージBの投資として、インテル・キャピタル、アマゾン・アレクサ・ファンド、フィデリティ・インベストメント・カナダ等から資金調達を行ったことを明らかにしました。

共同創業者のステファン・レイク氏は調達した資金を「次世代のコンピューティングのビジョンを実現する」ために使用するとのこと。デジタル技術と人間の関わり方を変えるデバイスを作ることを考えているようです。

新製品はリストバンド型か?

また、レイク氏は、同社が新たな製品を開発中であるとしています。詳細はまだ明かせないとしていますが、より高精度で使いやすいVRで向けのコントローラーを開発中ではないかと推測されます。

アメリカのメデイアRoad to VRは、リーク情報として、リストバンド型のデバイスを報じており、そのデザインと関連する特許の情報を掲載しています。

筋電コントローラーMyo

この特許は2015年6月にThelmic Labs社が申請したもので、イメージ画像としては手首に巻くデザインが描かれています。1本1本の指の動きをより詳細に認識することが可能になる技術に関連しています。

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筋電コントローラーMyo
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筋電コントローラーMyo
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このデザインと特許が、同社の新製品につながるものか確証はありません。VR向けにジェスチャーを取得する方法としては、Oculus社のOculus Touchのようにコントローラーを手に握るもの、Leap MotiuonやMicrosoft HoloLensのようにセンサーを使用して手の位置や指の動きを測定するもの、などが登場しています。

筋電に関しては、デバイスを手に持つことなく、さらにセンサーの範囲外の動きも認識できるものとして期待ができる技術です。今回の120億円相当の資金調達を経て、どのような新製品が登場するのか注目したいところです。

(参考)
http://uploadvr.com/google-hand-patent/
http://www.roadtovr.com/thalmic-labs-120-million-series-b-wristband-gesture-tracking-virtual-reality/
https://patents.google.com/patent/US20150370326A1

※Mogura VRは米Upload VR、米Road to VRのパートナーメディアです。


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