グーグル、ARを使った最新技術「VPS」発表 屋内空間を把握しリアルタイムにガイドを表示

Googleの開発者向けカンファレンス、Google I/O 2017にて新たなARサービスVisual Positioning Service(VPS)が発表されました。VPSは、同社のARプラットフォームであるTangoに関連した最新技術であり、Google Mapを利用して正確に位置を推定するだけでなく、まるでGPSを利用しているかのように、屋内でもリアルタイムに経路案内をすることが可能になっています。また、発表を行ったVR担当副社長であるClay Bavor氏は、教育用ツールGoogle ExpeditionsのARモードも発表しました。

Google TangoはスマートフォンベースのARプラットフォームであり、スマートフォンに搭載されたセンサやカメラを利用して、周辺の空間と自身の位置を推定することができます。このGoogle TangoとGoogle Mapsを組み合わせたVPSは、非常に正確な位置情報を屋内でも取得できるとのこと。

https://www.youtube.com/watch?v=L6-KF0HPbS8

例えばホームセンターである工具を探したいとき、店内でVPSを起動して使えば、その工具の場所をわずか数センチの誤差範囲で知ることができ、加えて(事前に収集しておいたデータに基いて)その工具の場所まで誘導してもらうことも可能となっています。言うなれば、屋内で使える経路案内機能付きのGPSでしょう。実際、協力してくれているホームセンター大手のロウズや、美術館/博物館でVPSの試験はうまく機能しているとのこと。

あらゆる物理空間が情報空間と結びつく

屋外ではGPSを、屋内ではVPSを使えばもう迷うことはないかもしれません。将来的には、VPSをオーディオインターフェースを組み合わせることで、視覚障害のある人々の生活を変えるかもしれません。また発表では、新たな画像内情報の認識・検索技術としてGoogle Lensも公開されました。


Google Lensを使った一例  Wi-Fiを読み取り自動的に接続する


店の写真を撮ると、GPS情報と看板などの情報から店を特定

Bavor氏は発表の最後に、今年後半に実装されるGoogle ExpeditionsのARモードについて触れました。2年前に安価なCardboard VRヘッドセットとして広く導入を行ったExpeditionsは、これまで200万人の学生に使用されてきました。今回公開されたデモ映像では、セルフィースティックにZenFone ARを付けて、教室の中に現れた映像を見て興奮している学生らの様子が映し出されていました。

https://www.youtube.com/watch?v=-DYqlaMWTVg

(参考)
Watch Google’s ‘Visual Positioning Service’ AR Tracking in Action
http://www.roadtovr.com/googles-visual-positioning-service-announced-tango-ar-platform/

※MoguraVRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。

 

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