埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故の現場において、株式会社アイ・ロボティクスが360度カメラ搭載マイクロドローンを用いた調査を実施しました。現場は地下約7メートルにある下水管同士を接続する地下ピットで、硫化水素の発生が懸念される空間ですが、人が立ち入ることなく安全に内部調査が実施されました。得られた映像データは、SfM(写真から3Dモデルを生成する手法)や生成AIを用いた分析に活用される予定です。
調査では、特殊設計された小型の全天球型ドローンが使用され、わずか2回の飛行で地下ピット全域の高精細な映像データを取得しました。暗所や狭い空間に対応する設計により、無事に任務を終えたドローンは全機が帰還。取得した映像は、現地ですぐに関係者と共有されました。
ドローンが取得した映像データは今後、複数の画像から3Dマップを構築する技術であるSfM(Structure from Motion)や生成AIを用いた多角的な分析に活用される予定です。また、LiDARスキャナーやアイ・ロボティクス独自開発の屋内測位技術と連携し、現場のデジタルツイン作成も検討されています。
今回の調査は、復旧工事を担当する鹿島建設のもとで実施されました。アイ・ロボティクスは鉄道やプラントなどでの実績を活かし、高度な映像取得と現場支援技術を提供しています。同社は東京都渋谷区に本社を構え、2016年11月に設立。プラントやインフラ設備の建設施⼯、メンテナンス等におけるロボットソリューションなどを手掛けています。
今後、アイ・ロボティクスは360度映像に加えて、ロボティクス技術やセンシング技術を活用し、災害現場やインフラトラブルへの迅速な対応を目指すとしています。高度な技術の統合により、単なる映像記録を超えた多角的な現場分析を実現し、課題解決を支援していく方針です。
(参考)プレスリリース

