VRで「Linux」のデスクトップ環境を使用できるソフト「xrdesktop」がリリースされました。同ソフトは、イギリスに居を構えるオープンソース・コンサルティング企業Collaboraが開発。「GNOME」と「KDE」の2種類のデスクトップ環境に対応しています。
Linuxについて
「Linux」は1990年代に誕生したオープンソース形式のオペレーティングシステム(OS)の一種。Unix系のOSにあたります。高度にモジュール化され拡張性が高いことが特徴で、PCのほかにスーパーコンピューターやサーバーなど、様々な機器で使用されています。
Valveのスポンサードで開発中
「xrdesktop」は、CollaboraがValveからの後援を受ける形で開発を進めています。対応VRヘッドセットは、HTC VIVEとValve Indexです(両VRヘッドセットにはLinuxドライバーが実装されているとのこと)。公開された映像からは、VR内でハンドコントローラーを使用し、ウィンドウを操作する様子が確認できます。
その他にも開発が進行中
Collaboraは、「Xrdesktop」以外にもOpenXR規格に準じたオープンソース形式のLinux用ランタイム「Monado」を開発しています。OpenXRは、様々なVR/ARプラットフォームでのデバイス・アプリ間の仕様を標準化する取組です。複数の企業が取り組みに加わっています。Collaboraも参加企業の1社です。
「xrdesktop」のダウンロード:GitHub(無料)
(参考)UploadVR