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VRChat 2023.02.18

【週刊 気になるVRChat 2/18号】VRCムービーアワード受賞作発表! 新しい写真館や商店街もオープン

ソーシャルVR「VRChat」では、毎日様々なイベントが開催され、新たなトピックが次々に生まれています。しかし、あまりにも多くの出来事が起きているため、「今なにが起きているの?」となっている人も多いはず。

そこで、この記事では、筆者の独断と偏見で注目しておきたいVRChatのトピックをご紹介します。話題になった「VRChatのいま」を、ざっくりとお伝えいたします!

目次

Akyoぬいぐるみが一般流通スタート! 商標登録も出願
渾身の1枚が集結。写真館「Re˸collection2 – リコレクション2 -」公開
オシャレな商店街がオープン。商店街企画「JANOME AVENUE」発表
「VRCムービーアワード」受賞作品が発表!
イマーシブシアターをVRで。VR劇団「#体験型VR演劇 晴れときどき猫団」立ち上げ
「パーティクルライブ」のはじまりって? 生みの親が歴史をまとめてくれました

Akyoぬいぐるみが一般流通スタート! 商標登録も出願


(「Japan Street」駅前のAkyo)

フレンドのアバターや、「Japan Street」のなど、VRChatのいろいろな場所で見かけるふしぎないきもの・Akyo。その愛くるしさから昨年、限定的にぬいぐるみが発売されましたが、発売後すぐ完売。再販が待ち望まれていましたが、なんと一般流通が始まります。

販売に名乗りを挙げたのは株式会社diVRse。VRヘッドセット向けメガネ「VRsatile(ヴァーサタイル)」などを手掛けている会社です。一般流通に合わせて、同社によって商標登録も出願されており、安定的な供給と、第三者による悪意ある利用の防衛を、同時に仕掛けてきた形です。

業界動向としても注目すべきニュースですが、なにより我が家にAkyoをお迎えしたい人にとって朗報でしょう。「Akyo」ぬいぐるみは、予約注文が絶賛受付中です。

■Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/B0BVBWBQ38
■楽天市場: https://item.rakuten.co.jp/divrse/fp001/

渾身の1枚が集結。写真館「Re˸collection2 – リコレクション2 -」公開

写真館ワールドRe˸collection2 – リコレクション2 –が2月13日に公開されました。VRChatで活動中のフォトグラファー・総勢28名による、VRChatで撮影された写真が展示されているワールドです。主催はrocksuchさん、ワールド製作は柚葉さんです。


2021年に公開された「Re˸collection – リコレクション –」に続くこのワールドには、第一線で活躍するフォトグラファーによる、渾身の1ショットが数多く展示されています。人物・風景問わず、方向性もキービジュアルのようなものからスナップ写真のようなものまで、多岐に渡ります。


「いったいどうやって撮影したんだ!?」と驚かされるものも含め、フォトグラファーの世界観やこだわりがギュッと詰まった写真を見て、刺激を受ける人も多いはず。なにか得るものがあった人は、「VirtualLens2」や「VRCLens」などを手に、VRChatで自分だけの一枚を撮りに行く旅に出てみるのもよいでしょう!

写真はもちろんですが、円周を描くような構造の会場も見どころのひとつです。ぜひ写真だけでなく、最上階までくまなく足を運んでみてください。

ワールドへのアクセスはこちら(PC接続型VRヘッドセット、および高スペックPCが必要です)。
https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_a962fe51-9111-40fd-844c-ec82029e9c4d

オシャレな商店街がオープン。商店街企画「JANOME AVENUE」発表

コミュニティ&ギャラリーをテーマにした商店街企画「JANOME AVENUE」が、2月15日に発表されました。企画を発表したJOEさんの「電脳喫茶じゃのめ」を含め、合計8店舗が立ち並ぶ商店街がオープンするとのことです。

クリエイターチーム「VistoR」によるPVも合わせて公開されていますが、レンガの壁や天井の蔦がとてもきれいな街並みです。 ちょっとおしゃれをしたアバターでお出かけしてみたいですね!

「JANOME AVENUE」には「電脳喫茶じゃのめ」に加え、あるびなRさんによる「Bar Sputnik」の2号店も出店。2月25日(土)の夜にオープニングレセプションが開催される予定です。出店希望も現在受付中です(詳細はこちら)。

VRChatにおける「街」といえば、「ポピー横丁」「Qじゃぱん横丁」「Japan Street」など、多くの人でにぎわうワールドがいくつか存在します。人が多く集まれば、集まった人目当てにさらに人が集まり、そこから突発パフォーマンスやイベント開催を通して、独自の文化が花開くことがあります。

コミュニティの単位が「街」になる日も近いかもしれません。「JANOME AVENUE」にどんな人が集うか、今から楽しみです。

「VRCムービーアワード」受賞作品が発表!

VRChatで撮影された映像作品のアワードVRCムービーアワードの授賞式が、2月11日に行われました。YouTubeにて授賞式の様子が中継され、栄えある第1回アワードが発表されました。

総計62作品のノミネートの中から選ばれた、各部門の受賞作は以下の通りです。

■監督賞
中田らりるれろ(『NINE prequel of emeth』)

■撮影賞
roxAC、Hatoya(『【DESPERADO】 EPISODE1 『BLIND HEAVEN』』)

■脚本賞
中田らりるれろ(『NINE prequel of emeth』)

■美術賞
・INABA CITY(『【DESPERADO】 EPISODE1 『BLIND HEAVEN』』)
・海上都市エメス(『NINE prequel of emeth』『プロジェクト:エメス』)
・VR演劇『テアトロ・ガットネーロ-The Auction-』舞台セット

■音響音楽賞
・オズノア、SATIUS、くっしーEX(『掌』)
・葉月しおん(『NINE prequel of emeth』)

■アクション賞
・LUMI*るみ*(『NINE prequel of emeth』)
・がりと、Miyabi、tumisin、宮野井(『IRREGULAR’S』)

■助演俳優賞
・CASUTEKIYY(『NINE prequel of emeth』)
・中田らりるれろ(『プロジェクト:エメス』)

■主演俳優賞
・green101(『掌』)
・DJ9(『NINE prequel of emeth』)

■ドキュメンタリー賞
・『タイコたき火ダンスナイト』(タイコたき火ダンスナイト/Maru-17)

■短編作品賞
・『What If Mirrors Were ILLEGAL In VRChat?』(Metacosm Studios/Elim)

■長編作品賞
・『NINE prequel of emeth』(中田プロダクション/中田らりるれろ)

■審査員特別賞
・『THESEUS』(BARBER’S HOLE PICTURES/Marukichi)
・『voyeurism』(大宇宙倫理の会/魂川りんり)

受賞作品はもちろん、62のノミネート作品全てが「VRChat映像制作の最前線」と呼べる、熱量のこもった作品です。第1回アワードこそ幕を閉じましたが、いまから鑑賞しても全く遅くはありません。ぜひ自分だけのお気に入り作品を、ノミネート作品のプレイリストから探してみましょう!

イマーシブシアターをVRで。VR劇団「#体験型VR演劇 晴れときどき猫団」立ち上げ

Vsingerの猫日和きゃりこさんは、2月10日にVR劇団#体験型VR演劇 晴れときどき猫団の立ち上げを発表しました。VRを舞台にした「イマーシブシアター」を行うための劇団になるとのことです。

「イマーシブシアター」は、空間全てを舞台上とし、演者のみならず観客も演劇に参加、時には観客の行動が結末を左右することもある――という、新たな形式の演劇です。これを空間そのものにダイブするVRで行おうという試みというわけで、VRChatに慣れ親しんだ人であれば自ずとその相性の良さも察せられるはずでしょう。

早速、最初に公演予定の舞台のティザー動画が公開されています。最初はごく普通の学園モノっぽいのですが、ほどなくしてただようホラーやサスペンスの雰囲気。なるほど、観客(わたし)はなにをすべきか、VRで迫られるということですね……!

映像制作もそうなのですが、VRChatではいま「演劇」もアツいジャンルです。昨年は特に「Typeman」が大きな話題になりましたが、「テアトロ・ガットネーロ」や、劇団「コメディアス」による公演、有志による「マクベス」など、筆者が知る限りでも様々なVR演劇が行われました。「晴れときどき猫団」以外にも新しい劇団が立ち上がったという話も耳にしています。2023年はより多くの舞台が盛り上がるかもしれませんね!

「#体験型VR演劇 晴れときどき猫団」の公式サイトはこちら。初回公演は2023年初夏予定とのことです。
https://www.calico-biyori.net/ssc/

「パーティクルライブ」のはじまりって? 生みの親が歴史をまとめてくれました


(「SANRIO Virtual Festival 2023 in Sanrio Puroland」にて)

きらびやかな演出が空間に舞い、まるでMVの中に入ったかのような体験ができる、VRChatで人気の「パーティクルライブ」。初心者案内で体験ワールドに連れていく人(あるいは、連れて行ってもらった人)も多いと思いますが、その語源や起源を正確に知っている人は、意外と多くないかもしれません。

2月12日、XRクリエイターのYORIMIYAさんが、パーティクルライブの歴史を一挙にまとめたThe パーティクルライブの歴史を公開しました。何を隠そう、YORIMIYAさんこそ「パーティクルライブ」という言葉の生みの親の一人。どのような経緯で生まれ、広まっていったのか、しっかりと元情報のURL付きで列記されています。

パーティクルライブを普段から楽しんでいる人はもちろん、「最近よく聞くパーティクルライブって?」と首をかしげている人にも、ぜひ一読してほしい歴史資料です。


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