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VRChat 2023.02.13

VRChatの人気キャラクターぬいぐるみが一般販売へ。キャラクターの商標登録出願も実施

期間限定販売されていた、ソーシャルVR「VRChat」で人気のキャラクターAkyoのぬいぐるみが一般販売されます。販売プラットフォームはAmazon楽天市場。販売にあたって「Akyo」の商標登録出願を株式会社diVRseが実施しました。

ユーザー制作ぬいぐるみが一般流通へ

「Akyo」は、Ugaiさんのオリジナルキャラクターで、「VRChat」向けアバターとしても公開されています。不思議な形状の動物で、そのルックスからユーザーによって様々なバリエーションが誕生。時にはワールドに配置されることもあるほど人気のキャラクターです。

去年11月には、Ugaiさんの許諾のもと、ひみこさん企画でぬいぐるみ化され、限定販売されました。しかし、想定を大きく超える注文があり、数分で完売。再販を望む声が大きく寄せられていました。

再販にあたり、多数の注文対応と安定的な商品納入・販売を行うべく、VRデバイス向けアクセサリーなどを手掛けるdiVRseがUgaiさん、ひみこさんと協議のもと、同社がAmazonおよび楽天市場にて取り扱いを開始することを決定。そして一般流通にあたって、diVRseが協議の上で「Akyo」の商標登録を出願しました。

また、diVRseは新たに、ソーシャルVRキャラクターのぬいぐるみ・グッズ販売のためのレーベル「フレンドぷらっしゅ」を設立。今後も、キャラクターの自由度を最大限に守りつつ、ソーシャルVRの枠を超えた一般商品として展開し、より多くの人に楽しんでもらえるよう取り組んでいくとのことです。

「Akyoぬいぐるみ」の販売先はこちら。
■Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/B0BVBWBQ38
■楽天市場: https://item.rakuten.co.jp/divrse/fp001/

悪意ある利用を防ぐための商標出願

今回の商標登録は、正式な原作者の監修と許諾を得た商品であることをブランド登録という形で証明する必要があること、また「Akyo」がフリーの3Dモデルのため起こり得る、第三者による無許諾の営利利用を防ぐべく実施されるとのこと。「Akyo」そのものの利用規約に変更はなく、これまで通り3Dモデルの利用や、個人利用の範囲でのグッズ作成は引き続きできるとのことです。

「VRChat」で育まれた文化を悪意ある利用から保護するべく、事前に商標登録を行う動きには前例があります。2022年6月、多くの人でにぎわう人気飲み屋街ワールド「ポピー横丁」の商標登録を、制作者であるコクリコさんにかわり、株式会社HIKKYが代理で出願道録を実施しました(参考)。このケースでも、目的は第三者による不当な商標利用の防止であり、HIKKYは「ポピー横丁」に対する権利行使を一切行わないことを宣言しています。

第三者による「ゆっくり茶番劇」の商標登録をめぐるトラブル以後、インターネット発文化を悪意ある利用からどう守るべきか、大きな課題として浮上しつつあります。ユーザー発文化の多い「VRChat」にて、今後も先手を打つ商標登録出願が増えていくかどうか、注目です。

(参考)プレスリリース


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