VR演劇「Typeman」が、第79回ヴェネチア国際映画祭クロスリアリティ(XR)部門「Venice Immersive」にノミネートされました。監督はVRアニメ「Beat」などを手掛けた伊東ケイスケ氏です。
「Typeman」は、メタバース空間でアクター(演者)がリアルタイムに実演する演劇型のコンテンツです。Typemanを演じるアクターと複数の体験者が一度にひとつのバーチャルワールドに入り、間近でアクターの実演を鑑賞したり、アクターと体験者がコミュニケーションをとったりしながらストーリーを楽しむ作品となっています。
本作はWOWOWとCinemaLeapが共同製作しており、WOWOW Labの活動の一環として外部クリエイターと共同開発したとのこと。VR演技指導&アクターは、カソウ舞踏団 団長のyoikamiさんが担当しています。
やったー!!(๑•̀ㅁ•́๑)✧私よいかみ、アクターとして演じさせていただいております!
なんとWOWOW様とCinemaLeap様が共同制作する「Typeman」が第79回ヴェネチア国際映画祭XR部門でノミネート頂きました!
-あなたはVR空間上で、忘れ去られた存在と出会う。
是非情報など御覧ください!•̀.̫•́✧ https://t.co/NxCfyszUG5 pic.twitter.com/DupTWzF8o4— yoikami@V踊家/『カソウ』舞踏団 団長 (@yoikami_VRC) July 28, 2022
2022年のヴェネチア国際映画祭は8月31日より9月10日まで開催。本年度からVR部門「Venice VRExpanded」をXR部門「Venice Immersive」とし、バーチャルリアリティ技術だけでなく、あらゆるXRの創造的表現手段に対象を広げているそうです。
「Typeman」あらすじ
世界は常に変化し、私たちは突然今までとは異なる価値観の世界で過ごさなければいけなくなることがあります。この作品は、そんな新しい世界との向き合い方を、一歩立ち止まって考えてみる作品です。
Typemanはこれまで多くの人間に必要とされ、期待や喜び、悲しみを分かち合い、ともに時間を過ごしてきました。しかしいつしか人々から忘れられてしまい、自分の存在意義を見失ってしまいます。体験者は古びたアパートの一室で、そんなTypemanと出会います。
あなたは初めてTypemanと向き合ったとき、彼に対してどんな感情を抱き、どのような行動をするでしょうか。その世界で誰かの存在に気付いたとき、あなたはここにいる意味を考え始めるでしょう。
作品概要
作品名 | Typeman |
製作年 | 2022年 |
製作 | 株式会社WOWOW/株式会社CinemaLeap |
作品尺 | 25 分 |
ジャンル | アニメーション |
作品紹介ページ | http://keisukeitoh.com/typeman.html |
予告編動画 | https://www.youtube.com/watch?v=U6p90pG7lkY |
制作チーム | ・監督:伊東ケイスケ(VRアニメーション監督) ・エグゼクティブプロデューサー:藤岡寛子(株式会社WOWOW 技術局技術企画部 チーフプロデューサー) ・プロデューサー:待場勝利(XRコンテンツプロデューサー / 株式会社Psychic VR Lab プロデューサー) ・アシスタントプロデューサー:大橋哲也(株式会社CinemaLeap 代表取締役) ・振付 &アクター:YAMATO(振付師) ・ストーリー・ライター&ストーリー・コンストラクター:中嶋雷太(映像プロデューサー兼物語作家) ・音楽:森下唯 ・レコーディング&ミキシングエンジニア:蓮尾美沙希(WOWOWエンタテインメント株式会社) ・VRChatサポーター&コーディネーター:タナベ ・テクニカルサポーター:ヨドコロちゃん ・VRサウンドエンジニア:らくとあいす ・VR演技指導&アクター:YOIKAMI(Dramaturg) |
(参考)プレスリリース