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VTuber 2023.05.21

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(~5月19日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

【ドッキリ】人生を救ってくれた作家さんのイラスト色紙が急に目の前に現れたら

MonsterZ MATEの企画で行われたのは、すっごい低い確率だけれども欲しい物が箱からでてくる可能性は0じゃないから、念じてみよう、というもの。
もちろん出るわけはありません。そちらはフェイクで、本当はアンジョーが敬愛してやまない「秘境探検ファム&イーリー」の作者田中久仁彦による色紙が、なんの記念日じゃないのに入っているというドッキリ企画。一件家が入っていてほしい、など突拍子もない物をみんなが叫びながらあけて「空です」と笑いながら繰り返していくうちに、アンジョーの出番がきます。

ないはずの、愛していた夢が、目の前に現れたときのアンジョーのリアクションとコメントは必見。好きなことを頑張ってやりつづけているクリエイターが、そのきっかけとも言える大切なものに触れたときの感情があふれています。
5周年ライブ目前で、そのライブと一切関係ないけれどもこういう「いつもどおり」の中で幸福を得られるのは、とてもMonsterZ MATEらしい心地よい空気感です。

【強制】カバンの中に怪しい物が入ってないか確認します。

ぽんぽこピーナッツくんが行ったのは、抜き打ちカバンチェック。いかにもYouTuberらしいネタですが…?

お互いが勝手に「相手のカバン」を作り、それをオープンしていくという、実はものすごく凝った動画です。
双方エンタメ精神たっぷりに凝ったことを準備しているのに、それをさらっと見せて終わらせる部分。ネタの出し惜しみが一切ありません。タイトルを見て「あるある」な企画かと思いきや、準備に手間がかかりそうな部分だらけ。
こういう「いつもどおり」なネタに切り口を見出し、新しい視点でエンタメを作れるのがぽこピーの底力。何度見ても楽しめるような、プロフェッショナルな「いつもの優しい笑い」を提供してくれました。

「みそきん」でいろいろやってみた

HIKAKINが発売したカップラーメン「みそきん」。大いに話題になり、全国各地あっという間に売り切れのようです。今週は早速この話題を元にユニークな動画を挙げているVTuberが見られましたので紹介します。

たっぷりカロリーで激ウマ料理を作るクレイジークッキング紫桃あのんがアップしたのは、「みそきん」を利用して豚丼を作る動画です。スープの味にこだわっているという「みそきん」の味を、しっかり味わった上でできるだけ味変をしない、というリスペクトをして調理しているのが好感度高し。ネタいじりではなく料理への敬意が感じられる動画です。

今酒ハクノは残念ながら買えなかった組。そこで、味噌ラーメンは食べたことないけれども原材料だけ見て勘で再現するという荒業に出ました。
ダイナミックな食材の盛り込み方はいつもどおりですが、料理の基礎知識がしっかりできていることもあって、どんどんおいしそうになっていくのが見ていて楽しいです。できあがったものが「みそきん」に近いかどうかはわかりませんが、これはれっきとした料理!
今酒ハクノはHIKAKINの動画を見て動画VTuberとしての技術を養ったそうですが、それは今回の動画でも見るとわかります。トークのテンポ、重要な部分(食レポ)の見せ方、細かく刻むジェットカット編集手法など、映像技術のリスペクトも「みそきん」ネタ動画の味付けになっています。

【ENライバー直伝】ENの切り抜きから英語を学ぼ【NIJISANJI EN | Kotoka Torahime】

虎姫コトカがアップしたのは、NIJISANJI ENの切り抜き動画から英語を学習しようという、意欲的な内容の動画です。
切り抜きから、というのがポイント。面白い部分を切り抜いているので元の動画のテンポがよく、また字幕も入っています。シチュエーションもはっきりしているので、題材としてとてもわかりやすいです。

ENネタたっぷりの例文もユニークです。また虎姫コトカの発言に対する字幕のツッコミも入り、動画としても笑いどころたっぷりで楽しめます。

TOEIC満点、英検一級というバイリンガル(英語は第二言語)の彼女の、ざっくりわかりやすい勉強法の身につけ方が語られている動画は、英語のみならず勉強する人すべてに当てはまるポジティブ思考の持ち方も語っているので、必見。「勉強のできる優しく楽しいギャル」という虎姫コトカの魅力がばっちり見られます。

【五月祭】東大電気系の研究室&学生制作物展示をご紹介!#近未来体験2023

御城(おしろ)みつきと風里(ふうり)えれなのみつえれチャンネルにアップされたのは、東京大学工学部電子情報工学科・電気電子工学科(EEIC)で行われる「近未来体験2023」の紹介動画です。かなり多くの展示内容がふたりによって紹介されており、ドローン、ウェアラブルデバイス、筋肉の微弱電流などかなり幅広い展示が行われるのがわかります。短い紹介で興味をちゃんとひいてくれるものばかりです。

このチャンネルは4年前から活動を開始しており、EEIC生の日常や、先生たちの研究内容をアップしていました。最近は「五月祭」にあわせて具体的な実写映像を観ることのできる科学動画もアップされています。外部向けに発信力を持たせた、研究紹介や学校紹介のVTuberとして、しっかりと役割を果たしているのがわかります。

【禁断企画!?】リスナー精子濃度決定戦【由宇霧・従井ノラ/深層組】

従井ノラ由宇霧が行ったのは、リスナーが自身で精子の検査を行い、その数値を競い合うという「精子濃度決定戦」。突拍子もない内容に見えますが、自分の身体のことなのに測ったことがないという人が多いであろう部分の話題です。楽しく、誠実に話題が取り上げられているためとても勉強になります。

ドーピング的なこと(亜鉛とか)は禁止。自身が検査し数字を送るというレギュレーションで行われたこの企画、数値が高い人は飛び抜けて高いので「すげー!」とみんなで楽しめるのですが、問題はワースト、少ない数字の方。提出した人に「配信に乗せてOKである」という許可をとった上であえて比較することで「いいのか・わるいのか」「身体は大丈夫なのか」という性教育の話題につながっているのが巧みです。
後半の質問コーナーもあわせて、全体的に性教育を軽快に楽しめる内容。見終わった後は男女ともに、他人事でないのになかなか語られない身体の機能について、タイトルのびっくりネタ感はちゃんと残しつつ真剣に見直すべき話題になっています。

【生きヅラジオ#02】「鬱病」って甘え?【小夜セレネ/深海ウィラニ】

小夜セレネ深海ウィラニの行っているラジオ番組「生きヅラジオ」第二回は、躁鬱のセレネと適応障害のウィラニが自分たちの経験を赤裸々に語っていく企画でした。「発達障害、コミュ障、性別、鬱、etc… 普段は言いにくい生きづらいエピソードを一緒に共有しよう」というテーマの元に話題が進められています。

こうやったら治ります、という配信ではありません。一生懸命真面目に頑張っている人たちが甘えなかった結果鬱になってしまうことあるよね、というような自分たちが見てきた事実を語り合うことで、思いを共有するのが目的になっています。メンタルのなかなか理解されない思いを分かち合うことで、自分ひとりではないと受け止められ救われるものは確実にあります。

第一回ではそれぞれが抱えているADHDとASDをテーマに話題が進められています。お悩み相談もマシュマロで届いており、自分たちの経験を照らし合わせて語っています。
彼女たちが自分たちの「生きヅラさ」を理解した上で今VTuberとして活躍している、ということ自体も見ていて励みになります。
人それぞれの環境があるので解答は出るものではありません。けれども彼女たちが病気を一切否定せず、自分たちが苦しんできた話を明るく笑いも交えながら語ることで、病気の人もそうでない人まとめて、視聴者のモヤモヤをちゃんと大切にしてくれるようなラジオ番組になっています。

【心理学】【メンタル】絶対知って欲しい推し活の極意vol.48【心春なこ/virtualカウンセラー】

Virtualカウンセラーの心春なこが行ったのは、VTuberファンは見ておいて損のない、推し活の極意ともいえる心構えについての紹介です。ファンが推しに対して送るのはどんなコメントが一番効果的なのか? 色々な考え方はあると思いますが、心理的にはどう考えられるかを紹介しています。

ピグマリオン効果・ゴーレム効果・ブルーマーという心理学的な話題をとりあげ、人にどう見られるかで変化する人間の心を分析しています。
先日ホロライブから「新しい時代の『推し活』へ―」という文章がアップされ話題になりました。今回の配信で語られている内容を聴いてから読むと、文章にこめられている思いがぐっと解像度を増して理解できると思います。
話し方が優しいので、聴いていて押し付けられている感がなく考えやすいのも心春なこの魅力です。

【 必見 】仕組みからわかる3つのスランプ脱出法【 Vtuber 毘沙門天ゆるいこ 】

毘沙門天ゆるいこが行ったのはスランプ脱出法についての配信。配信者やVTuberはもちろん、イラストレーター、小説家、ミュージシャンなどあらゆるクリエイターがはまりがちな問題について、図で見せながら論理的に解説、解決法を思考しています。

スランプになる状態だけを考えるのではなく、まず活動そのものの意味や創作をするまでの道筋から分析。効果的に創作をしていくポイントを知る意味で根本を見直せるので、スランプ経験がない人でも見ておいて損はありません。
3つの問題点と、それに対する解決策をスッキリまとめて紹介しています。画面にその内容を表示しながら解説しているのですが、文字の大きさや色使いなどのデザインがいいので、とても見やすいのも特徴。解説の語り口も、大切な言葉をきちんとまとめていて聴きやすいです。誰もが自分に当てはめやすい配信です。

【日本史/古典】これを見れば分かる!源氏物語のあらすじと解説❀その①❀1帖「桐壺」~9帖「葵」【古代日本史VTuber きら子】

「これを観れば日本史・古典のこのパートはひととおりわかる!」というくらいまとめかたがうまく、教科書として用いることができるレベルのきら子の配信。今回は知ってそうでわかっていないかもしれない「源氏物語」のあらすじと解説を行っています。今回もプレゼン用に準備されている資料の量が膨大で、驚かされます。

「源氏物語」本編のあらすじのみならず、当時の文化についての解説も要所要所で入れているのが特徴。勉強用の資料としても、エンターテインメントとしても完成度の高い配信です。

その他にもきら子は数多くの日本史・古典配信を行っています。楽しい、面白いという本人の気持ちがあふれているので、見ている側にはその熱意が伝わってきて興味がわくはず。今まで日本史が苦手だった人にこそ見て、参加してほしい配信です。

【 初 オリジナル曲 】 Necrorest / ねくろ 【 VTuber 】

ネクロマンサーのねくろがアップした初のオリジナル新曲は、ねくろの今後の名刺になりそうなキャラクター性あふれる作品です。作詞作曲はバーチャル吟遊詩人の風街ピリカ

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序盤はねくろを「魔女」と呼び物語的な視点になっていますが、後半どんどんねくろ側の視点に変わっていき「ここが私の楽園」「あなたも永遠に」とこのチャンネルらしさを表現しています。歌声とメロディは明るめで、この世界が楽しくハッピーであることを描いているのですが、歌詞はなかなかにスリリングで、しっかりネクロマンサーしています。彼女の世界観にどっぷりと浸れる一遍の絵本のような作品です。

【VR Live】kinu 5th live “はじまりのおわり”

「SANRIO Virtual Festival 2023 in Sanrio Puroland」で披露したキヌの5thライブ「はじまりのおわり」の編集映像版がアップされました。VRパーティクルを利用した体感型ライブなので同等のレベルの体験は動画では受け取ることはできません。しかしその迫力の一部が、あらゆる角度から撮影し編集したことで伝わる映像になっていますので、当日に見た人も、見損ねた人も必見です。

キヌは以前インタビューで「音楽が世界を侵食していくのを直接的な形で表現できる」と表現していました。言葉での説明は難しいですが、これを観ればその意味が一発でわかるはずです。
「バーチャルYouTuberのいのち」から「はじまりはおわり、」につなげることで、バーチャルな存在、VTuberの現状についての思想性が盛り込まれており、体感した人に考えさせるパワーを持ったステージです。
VRで観ることで真価を発揮する作品なので、何かしらの形で再演されることを期待したくなってしまいます。

疾風シークエンス / Silent Emotion リリックMV【 Mi→RiSE116 – ミライズピンピンロク – 】

Silent Emotionの第四弾オリジナルソング「疾風シークエンス」がアップされました。ゴリゴリのメタルサウンドに乗せて、女声3人が柱のように立ち上がるボーカルスタイルは今回も健在。かわいさとかっこよさが両立した女性ボーカルユニットを聴きたいなら、おすすめの3人です。

以前の作品は「ワールドプロレスリング」のファイティングミュージックに起用されています。3人がひとつになって熱気を直接伝えてくれるような歌声が特徴的で、メタルロックサウンドとの相性抜群です。

【丟丟銅仔トンネル節】台湾VTuber空狐KITSUNE KON×日本VTuber早紅夜SAKUYA【台湾民謡】

台湾のVTuberKITSUNEKONと日本のVTuber早紅夜がコラボしたのは、台湾民謡の「丟丟銅仔(トンネル節)」のカバー曲です。民謡のコラボカバーは非常に珍しいだけでなく、早紅夜による三味線の切れのいい演奏がまた秀逸。ふたりの歌のかけあいも楽しい作品に仕上げられています。
台湾の民謡とのことですが、三味線アレンジが巧みなので日本人もすんなり聞けると思います。KITSUNEKONの歌声は、かわいらしく楽しげで、三味線にあわせてはねているかのよう。ふたりともナチュラルな歌い方なので、子供の頃聞いたことがあったかも?と勘違いするレベルです。民謡で世界をつなぐ大きな一歩を感じさせる作品でした。

ぼくはくま(宇多田ヒカル)/Mecoriが歌ってみた&くま集会のみんなでMVを作ってみた

Mecoriがカバーした「ぼくはくま」のMVは、隅々まで見どころ満載。VRChatに集結した「くま集会」のメンバーによる動画で、色々なワールドをめぐりながら楽しくわちゃわちゃする様子が見られます。
「くま」の解釈が本当にバラバラで、リアルなくまからぬいぐるみのくま、デフォルメされたくま、パンダなどが一同に会しているのはVRChatならでは。世界観がバラバラでもみんなが仲良しで争いのない平和な空間がMVで作られているのは、見ていて心地よいものがあります。
優しい歌声とたくさんのくまの映像に癒される作品です。

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