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VTuber 2023.02.05

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(1月28日~2月3日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

イブラヒム3周年記念アニメ -Ibrahim 3rd Anniversary Animation-

にじさんじのイブラヒムが活動三周年記念として、今までの歩みをまとめたアニメ動画をアップしました。同時にデビューした三人組「メイフ」からはじまり、「ARK」の「αスレイヤーズ」や「APEX」の「オリンパス激ロー」「なんもしてねぇ」「比類なき才能の証明」、「Minecraft」での築城や、エクス・アルビオとのゴーミーズウィーク、その他「月下の桜」「ハッピーツリーフレンジー」など、彼がやり込んできたゲームの中での人間関係やドラマが凝縮されて詰まっています。いかに彼が人とのつながりを大切にしながら、こつこつ努力し続けてきたかがこの動画でよくわかるはずです。

特にこの動画で目立つのは、彼のコーチにあたるうるかの立ち位置。導いてくれる先生であり、仲のいい友達として、このアニメの中では師匠ポジション的な大きな存在として描かれています。
うるかの他にも「APEX」で共に戦った渋谷ハルobo、「ストリートファイターV」で激戦を繰り広げた乾伸一郎など、にじさんじ外の面々との絆もしっかり描かれています。
イブラヒムの戦闘ポーズが使用キャラのララになっているなど、かなり細かいところまでネタが詰め込まれているので、気になる部分はコマ送りしながら彼の伝説を振り返ることをおすすめします。
なおフレン・E・ルスタリオとの「メイフ」三周年配信では、卒業したメリッサ・キンレンカからの手紙も届いています。

【初体験】VRのキャバクラって楽しいん?

おめがシスターズのふたりがVRキャバクラに挑戦! VRChatにあるキャバクラ「LUNA REAL」の体験動画をアップしました。このお店はNHK「100カメ」でも紹介されており、話題になりました。
VRChat内はお金のやり取りをするサービスが基本できないので、キャバクラと言っても完全無料。かと言っておままごとにはならないクオリティのものを、有志が集って実施しています。果たしておめシスのふたりは楽しめるのか…?

満喫しまくるコミュ強なおめがリオと、ガッチガチでうまく話せないおめがレイの二人の様子がものすごくはっきりでていて、キャバクラシチュエーションコメディ的な面白さいっぱいの動画になっています。この場所が、ドキドキ感は味わえつつも、不健全なことはないというのもふたりが実践して見せてくれているので、紹介動画としても適切で観やすいです。
非常に競争率が高くてなかなか入れない空間ですが、リアルのお店よりはるかに敷居が低いので、おしゃべりを楽しみたい人はVRChatでチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

LUNAREALには公式チャンネルがあり、ラジオ「ルナラジVR」が配信されています。それぞれのスタッフの魅力がよくわかる配信なので、ファンの方はもちろん、行ってみたいけどどんなスタッフがいるか不安という人にもおすすめです。

Vtuberが『回る空うさぎ』でジャグリングしてみた【エイトリング Orangestar 踊ってみた】

三珠さくまるがアップしたのは「エイトリング」というジャグリングテクニック動画。8の字の板を巧みに動かして不思議な構図を見せる技です。これを彼が得意とするバーチャル空間内アレンジで再現して、メロディにあわせて披露しています。

リングの光源の使い方などバーチャルならではの味を引き出しつつ、非常に幻想的な光景を見せてくれます。バーチャルの大道芸といっても根本のテクニックは現実と同じか、(物体の手応えがないので)それ以上の難しさ。しっかりと訓練された上での華麗な技術なのは、動画を見れば一目瞭然です。

エイトリングの技術については、その道の達人であるPESTRiCAを招いて実演してもらいながら、動画で解説しています。これを見るといかにエイトリングが難しいか、表現力が問われるかもよくわかります。その上でもう一度先程のバーチャルエイトリングを見ると、芸の見え方が一気に変わるはずです。

Monchan 8th Anniversary

もんちゃんは車系の3Dパロディ映像をアップし続け、2019年くらいからはバーチャルアバターで激しく楽しいネタ動画を投稿している動画投稿者です。そのもんちゃんが活動8周年を迎え、今までの軌跡をまとめた動画をアップしています。

VTuberとは少し別ジャンルの、アバターを利用しモーションキャプチャで撮影したショート動画投稿は、近年かなり増えています。2019年くらいからアバターでのショートムービーをアップし始め、コフィンダンスで1000万再生を超えたもんちゃんはその走りの一人とも言えます。Unityで撮影された最近の動画のクオリティは目を見張るものがありますが、8年前から動画のクオリティはすでに高かったのを再確認させられる一本です。

92歳Vtu婆とカラー化された1940年代の日本にタイムスリップ 【当時10代後半】

ハキハキしたしゃべりと独特のペースがほんわかするぶいちゅー婆たんたん92歳。今回彼女が見るのは、1940年代の日本の映像をカラー化したもの。そのときの彼女の年齢は10代後半だというから驚きです。プロフィールによると、疎開経験があるとのことです。
孫のともぴと一緒に、1940年代の東京の様子を映像で観ながら、当時のことを思い出しています。孫とおばあさんのやり取りはとても仲がよく、たんたんもバシバシと突っ込んだり切り替えしたりするため、とても観やすい内容です。
日本語字幕は文字起こしではなく、何を話しているのかを具体的に説明する副音声的な字幕になっているので、こちらをオンにしてみるとよりふたりの会話がわかりやすくなります。その他にも9ヵ国語の字幕がついており、世界の人が90代の日本人の昔話を聞ける貴重な動画になっています。

【ひろこ85歳】SANRIO Virtual Festival 2023 in Sanrio Puroland にいってきました【メタばあちゃん】

メタばあちゃんことひろこ85歳が、サンリオバーチャルフェスに行った様子を動画でアップしました。初回動画では若いころできなかったことをやってみるという話をしていましたが、バーチャル空間の遊園地に行く85歳、というのはなかなか未来的な光景です。
彼女が観ているのは「チルパーク」のパーティクルを利用したライブ。約束キヌの特殊なライブを観ながら落ち着いて話しているのがこれまたシュール。途中の通行人にツッコミを入れたり、写真撮影でボケてみたりとおもしろポイントも入っており、楽しい動画としてまとめられています。

【偽スパチャ読み】ありがとう【鏑木ろこ】

鏑木ろこが行ったのは「偽スパチャ読み」。これは彼女が「バーチャル・タレント・アカデミー」時代にも行った名物ネタ。今回は実在しないスパチャを視聴者から集めて、スパチャのスタイル的に演出、下から上に流れていくのにツッコミを入れていくというもの。大喜利的な面白さをYouTube文化に噛み合わせたユニークな配信です。

鋭い観察眼で縦横無尽な妄想力を広げ、それを滑らかなトークで広げていくのに長けている鏑木ろこ。彼女の尖った才能とエンタメ能力がよくわかる内容です。それに呼応するようにすでに視聴者が彼女のレベルに沿って育っており、ハイクオリティなネタ出しをしているのも見どころです。

V Messengers Live at Blue Rondo

VRChatで行われたジャズライブがジャズセッションルーム「Blue Rondo」で開催され、YouTubeでも配信されました。サックスはZakk初吹音さき、ピアノはらくとあいす、ドラムはYuki Hata、ベースはコジローという編成です。安定しつつも遊びを入れて味を引き出すリズム隊と、その上で楽しそうに踊る演奏のサックスとピアノを、心地よく聴くことができます。
昨今VRChatのグレードアップや音楽セッション技術の向上、トラッキング技術の一般化などでどんどん演奏型ライブをする人も増えつつあります。ここまでの技術を持っている人が一同に介して、繊細さとスイングを求められるジャズをバーチャルで演奏してくれるというのは、最近できるようになったかなり魅力的なこと。この映像には映っていませんが、バーチャル空間での観客ももちろん入っています。HMDで気軽にジャズライブを見に行ける時代がやってきました。

【#ときのそら100万人への軌跡】思い出振り返り、これからに向けて・・・【記念配信】

ときのそらが100万人登録に到達した、というのはVTuberの世界にとって大きな出来事です。というのも、彼女は配信型VTuberとして最初期からこつこつ続けてきた人物であり、同時に音楽メインのVTuberとしても最初期から頑張っている人物でもあるからです。今となっては配信も音楽もやっているVTuberは多いですが、その土壌を作ったひとりと言って間違いないはずです。

今回は電脳少女シロYuNi月ノ美兎富士葵という、VTuber最初期から駆け抜け続けてきた戦友たちがずらりと集合。2018年前後からのVTuber好きがグッとくる、レジェンドステージになりました。
2017年9月にバーチャルJKとして配信をしてからの年表をみんなで追いながら、全員での歌唱も披露してくれました。ときのそらは最初期、VTuberが周りにおらず視聴者にも注目されず孤独だった状況にめげずに走り続けて、止まらずに努力を重ねてきたVTuber。その歴史をたどると、VTuber全体の広がりすらも見えてきます。このイベント自体も、VTuberの歴史の重要な1ページとして刻まれました。

2022年11月19日に開催された5th Anniversary Live「宇宙と時空のミルキーウェイ」での、生バンドライブでの「ケ・セラ・ソラ!」の映像もアップされています。技術力を求められる曲もガンガン歌いこなす彼女ですが、その軸にはこのようなアイドルソングが常にあって、みんなを励まし続けています。

【生配信】【ゲーム実況】「SOULCALIBUR VI」実況してみた【#大崎甜花】

アイドルマスターチャンネルにて「アイドルマスターシャイニーカラーズ」のキャラクター・大崎甜花がゲーム実況配信を行いました。二次元の設定を持ったキャラクターを、リアルタイムで動かしてあたかもそこにいるかのように配信する、というのは以前「アイドルマスター」では星井美希がSHOWROOMで行っていました。今回はさらに身近感強めで、ゆるい大崎甜花のノリが全編に渡って楽しめる配信になっています。

コメントにリアルタイムで反応するなど、キャラクターの実在感がぐっと増す配信でした。ゲームのプレイの仕方や、話し方のたどたどしさ、台本読みを必死にしている姿など、お世話したい系アイドル大崎甜花の「らしさ」が詰まった配信。視聴者全員が保護者状態になっているのは見どころのひとつです。
今回の形式では声優の名前はクレジットされておらず、「出演者 大崎甜花」とだけ書かれているあたりに、この配信のスタッフ側の姿勢が見られます。
「アイドルマスター」シリーズは現在複合現実MRプロジェクトを実施中。その一環として配信を通じてプロデュースをする「PROJECT IM@S vα-liv」が企画されています。今回の大崎甜花配信が関係するかはわかりませんが、キャラクターの生と触れ合うという点で期待を高めてくれるものでした。

VRCのうた#20「Loser of “JOIN” War」

てんていはVRChat上で起こる人間関係の酸いと甘いをギター一本で楽しく歌うシンガーソングライター。今回のVRChatあるあるは「JOIN戦争」について。経験した覚えのある人なら一度聞いたら確実に口ずさむレベルに心に来る作品だと思います。

VRChatのイベントはリアル店舗同様に、人数上限がある場合があります。特にコンセプトバー・キャバクラ形式のイベントは、推しがいるインスタンス(複数並行して開かれるワールドのひとつ)を目指すとなると、その門は限りなく狭くなります。ここに入るため時間ぴったりにJOINを押してひたすら祈ることを「JOIN戦争」といいます
当然連勝できる人はそうそうおらず、敗北の経験も増えるというもの。その際の悔しい想いをおさえるべく紳士的な思考を巡らせたり、入れた人に大して激しく嫉妬したりと感情がぐちゃぐちゃに。スピード感のあるギターに乗せて、入れなかったときの「Boo」の音を軽快に歌う、VR人生の滑稽と哀愁あふれるブルースです。

【オリジナル曲】ぐるり☆めぐり/七篠さよ

七篠さよの新曲は、言葉ひとつひとつが耳に残る不思議な作品。というのも歌詞のほとんどが配信で視聴者と作ったものだから、かもしれません。サビの「くる狂う狂うまわり巡ったら のらりくらりんくらくらりん」など以外の他のパートをファンと一緒に制作しています。新しいセンスの作品が生まれるというメリットだけでなく、ファンとの思い出がひとつ結実したという意味でも素敵な歌になっています。
自身の配信活動の様子を、努力と精進とハッピーさてんこ盛りで、軽快に歌っています。視聴者からもらった歌詞を歌う彼女の歌声は、とても楽しそう。ファンとの絆を感じる宝物的な作品に仕上がっています。

【オリジナル曲】もちひなデコレート【もちひよこ/猫宮ひなた】

猫宮ひなたもちひよこが一緒にケーキの上で踊ったら、そりゃもうかわいいに決まっているじゃないか! キュートさ満点なふたりのデュエット曲です。「かわいい」の再現のプロフェッショナルとも言えるもちひよこのダンスと歌声は、少女度百点満点。猫宮ひなたはたどたどしさすらも魅力となっており、幼女度百点満点です。

猫宮ひなたがヨレヨレタンクトップではないちゃんとかわいらしい衣装を着ているのは見どころです。
ふたりの歌声は、お互いが向き合ってじゃれあうことで「かわいい」力が加速しています。双方がベクトルの異なる「かわいい」を貫いた結果生まれた、キュートさに身を任せられる幸福度たっぷりの作品です。

「The Phantom of the Opera」The Phantom of the Opera|Cover by 蘆棠布奈 Ft. 韓卓軒

台湾のVTuber蘆棠布奈が、ミュージカル「オペラ座の怪人」から4曲カバーし、MVをアップしています。これは「歌劇魅影(オペラ座の怪人)」35周年として制作されたもので、彼女はヒロインのクリスティーヌパートを歌唱しています。
クリスティーヌはオペラのソプラノ歌姫という設定なので、作中の曲は難易度が激高です。その曲の数々に挑戦し、見事情感たっぷりに、そして原作愛たっぷりに歌い上げています。ファントム役は歌の先生をしている韓卓軒。クリスティーヌの友人メグ役に同じVTuberの小金碧碧、ラウル役に摩米も参加し、台湾歌うまVTuberの共演になっています。

HIMEHINA『刀ピークリスマスのテーマソング2022 』Cover【田中ヒメ】 – YouTube

田中ヒメがアップしたのは、今とんでもない流行り方をしている「刀ピークリスマスのテーマソング2022」のカバーMVです。この曲はピーナッツくんが剣持刀也に対してクリスマスに病的なまでに愛を伝える曲でした。

これが現在YouTubeでの再生数が1000万超え。TikTokで特に広まっており、ピーナッツくんを全く知らない人でもこの曲の魅力に飲まれて踊ってしまう、異様な流行り方をしています。歌ってみた動画を出している歌い手もカバー曲が続々と出ています。一回しか聴いていないのに覚えてしまうパワーがあるこの作品の質が本当に高いことは、どんどん証明されています。

その曲を、歌唱力満点の田中ヒメが本気で歌います。コミカルな部分が削ぎ落とされて恋愛のオーバードーズ感が刃物のように鋭く心を刻む作品のように感じてしまうハイクオリティ作品になっています。それでも歌詞のところどころに剣持刀也へのピーナッツくんの愛情がもろに言葉に入っているので、それを田中ヒメが真剣に歌うこと自体がまたネタとして面白い。原曲の面白さとエモさと音楽性の高さが、完成された歌声でカバーされたことで、より引き立ちました。TikTokで流行中のサビのダンスパートを踊る田中ヒメのかわいらしさも要チェックです。

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