VRSNS「VRChat」に、トラッキング関連の各種改善を実現する「IK2.0」が導入されました。ベータ版に先行して導入されていた、11点トラッキングなどが正式に実装されています。
11点トラッキングは、これまで「VRChat」がサポートしていた全身トラッキング(腰・両脚)に加えて、両肘と両ひざ、胸をトラッキングするシステム。各部位にモーショントラッカーを取り付けて認識させることで、より細かな動きを「VRChat」内に反映できるようになります。
また、トラッカーごとにトラッキングを認識させるシステムも実装。両肘だけ、または右足と左ひじのみをトラッキングするといったことも可能になりました。プレイ中にトラッカーの電源が切れたりした場合、各トラッカーのIKは自動的に再調整され、稼働しているトラッカーのトラッキングとIKがミックス&マッチされます。
Improved elbow positioning, new settings, a ton of bug fixes, CALIBRATION SAVING, and up to ELEVEN-POINT TRACKING! After a long beta, the new #VRChat IK changes have finally been released!https://t.co/KmZ2KkRNRD pic.twitter.com/wkS0jfTEDN
— VRChat (@VRChat) May 26, 2022
トラッキングキャリブレーションの保存機能も導入されました。トラッカーを使用時にアバターを変更しても、今後は再度キャリブレーションを行う必要はありません。またトラッカーを使用しないユーザー(Quest版含む)が「VRChat」をプレイしている際、アバターの肘が胴体に“めり込む”ことを防ぐ改善も導入されています。
パフォーマンス面では、「PhysBones」のパフォーマンス向上やアバターパラメータの増加(128ビット→256ビット)も行われています。なお、公式発表では身長設定をリアルの高さ以外に設定している場合、アップデート後には、現実の身長に合わせて再設定することが推奨されています。
「IK2.0」のアップデート内容全文はこちら
https://docs.vrchat.com/docs/latest-release