様々な時代の空を飛ぶことができる作品
人はなぜ、空を飛ぶことに憧れるのか。レオナルド・ダ・ヴィンチもいつか空を飛ぶことを夢見て、飛行技術に関する手記やスケッチを多数残しています。
それから400年以上が経ち、ライト兄弟がノースカロライナ州で自作した飛行機ライトフライヤー号で人類初の有人飛行を成功させました。
「FLY」は、そんな”空を飛ぶこと”をテーマに様々な時代を旅するパイロットになることができる作品です。
制作は「The Journey」という2人の妊娠中のシリア難民の悲惨で希望に満ちた物語を描いたVRドキュメンタリー映画作品で、SXSWなどの映画祭で評価を得たCharlotte Windle Mikkelborg監督です。またこの作品ではオスカーを受賞している特殊効果チームが参加しています。
オススメのポイント
1. レオナルド・ダ・ヴィンチが叶えられたかった夢を実現
全編に渡って「飛ぶ」が体験できます。
冒頭では鳥の目線になって空を飛びます。コントローラーを持った手で羽ばたき、自分の頭を動かして前に進みます。VRによって空を飛ぶ夢を叶えられるのです。
このインタラクションを使って、レオナルド・ダ・ヴィンチがスケッチに残した「Flying Machine」に乗って空を飛ぶことができます。時代を超えてレオナルド・ダ・ヴィンチ考案の飛行機に乗れる体験は、VRでしかできないものといえるでしょう。
2. ライト兄弟の人類初の有人飛行を体験
舞台は、1903年12月27日のノースカロライナに移り変わり、今度はライト兄弟が開発したライトフライヤー号に搭乗しています。
機体が動き出し空に飛ぶ瞬間、フワッとした感覚が自然と生まれます。59秒間という短い間ですが、空がこんなに広かったのかと驚かされます。
風を感じたり、少しづつ高度が下り、地面が近づいてくる感じが非常にリアルで、当時の事を考えると感動するものがあります。
3. 人類と飛行の歴史を辿る物語
レオナルド・ダ・ヴィンチは様々な飛行の夢を描き、ライト兄弟は自作で飛行機を作ってその夢を叶え、現在は飛行機が人や物を運んだりする人類に欠かせない物流の手段になっています。
この作品はそこでは終わりません。人類は今後、飛行とどう関わっていくのか、最後に未来の「飛行の夢」を語ります。人はずっと空に憧れ続け、色々な形で進化させながら飛ぶ夢を叶えていくのでしょう。
作品データ
タイトル |
FLY |
ジャンル |
アニメーション |
監督 |
Charlotte Windle Mikkelborg |
制作年 |
2019年 |
本編尺 |
10分38秒 |
制作国 |
イギリス |
体験できるサイト |
VIVEPORT(529円 or VIVEPORT INFINITY対応): |
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