「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今回は7月18日~7月24日の関連ニュースが対象です。
目次
1. VRアクションゲーム「Ven VR Adventure」Quest版が近日中に発売予定
2. 大海原で海賊船を操り、敵を討て!VR海戦ゲームがSteamで発売
3. 名作アクション映画いい所取りのPSVR向け新作FPS「Fracked」発売日が決定
4. VRリズム&防衛シューター「Rhythm ‘n Bullets」国内PSVR版が発売
5. VRFPS「Larcenauts」体感的な操作を追加する大型アプデ実施、日本語にも対応
6. VRFPS「After The Fall」再び延期。全プラットフォーム同時発売も幻に
VRアクションゲーム「Ven VR Adventure」Quest版が近日中に発売予定
VRアクションゲーム「Ven VR Adventure」のOculus Quest/Quest2版が近日中に発売されることが、開発のMonologic Gamesより発表されました。Monologic Gamesによれば、Quest版自体は完成済みで、いつでも発売可能な状態である模様。その直前にクローズドベータテストを7月30日の午後6時(日本時間午前10時)から実施するとのことです。
クローズドベータテストはQuest、Quest2を持っているプレイヤーであれば誰でも参加可能。参加手順は「Ven VR Adventure」のDiscordチャンネルへとアクセスし、各種項目を入力する形となります。ただし、参加人数には限りがあるとのこと。どのようなゲームであるのか、興味を抱いている方はDiscordチャンネルを急ぎ確認ください。
「Ven VR Adventure」は2020年12月にSteamで発売された、3人称視点のVRアクションゲーム。巨悪ブルース・ネルソンの野望を打ち砕くため、プレイヤーは主人公の少年ヴェンと協力しながら不思議な世界を冒険していきます。Quest版以外にPlayStation VR(PSVR)、さらに非VRのPC版の開発も進められていて、いずれも2021年内の発売が予定されています。
(参考)VRFocus
大海原で海賊船を操り、敵を討て!VR海戦ゲームがSteamで発売
新作VRゲーム「Furious Seas」が2021年7月19日、Steamで発売されました。価格は税込2,050円。対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality。日本語には未対応です。
「Furious Seas」は大海原を舞台にしたVRバトルアクションゲーム。プレイヤーは海賊船の船長になり、船員(クルー)に指示を与えながら敵対する海賊との海戦に挑みます。
シンプルながらも海賊の長になりきる気持ちを鼓舞する操作性、迫力満点の海戦シーンが特色。ゲームモードも本編に当たるシングルキャンペーンに加え、一回の敗北も許されない戦いに挑むサバイバル、戦いもない平穏な海を航海するエクスプローラーを収録。対戦形式は1対1のみですが、オンラインのマルチプレイにも対応しています。さらにbHaptics社の触覚ベスト「TactSuit Xシリーズ(TactSuit X40、TactSuit X16)」にも対応しており、装着して遊べば海戦の迫力を直に体験できます。
なお、エクスプローラーとマルチプレイの2つは現在、開発初期段階のため、幾つか機能面での不備があるとのこと。これらに関しては今後のアップデートを通して改善、強化を図っていくようで、今後の進展が注目されます。
ソフトウェア概要
タイトル |
Furious Seas |
発売・開発元 |
Future Immersive |
対応ヘッドセット |
Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality |
プレイ人数 |
1人(※オンライン時:2人) |
価格(税込) |
2,050円(Steam) |
(参考)Steam
名作アクション映画いい所取りのPSVR向け新作FPS「Fracked」発売日が決定
「Phantom: Covert Ops(ファントム: 特殊工作員)」のnDreamsが開発中のPlayStation VR向け新作「Fracked」が2021年8月20日に発売されることが発表されました。
日本でもPlayStation公式サイトに商品ページが掲載され、先行予約受付が開始されています。価格は通常版が税込3,080円、デラックス版が税込3,850円。通常版はPlayStation Plus会員に限り、8月20日までの間は10%割引の税込2,772円で予約可能です。
「Fracked」は自由で滑らかなスキーとクライミング、遮蔽物を駆使した戦術がカギを握る激しい銃撃戦が特徴のVRアクションシューティングゲーム(FPS)。人里離れた山奥の施設で遭難した主人公に扮し、異次元より飛来した敵の軍勢と世界の命運をかけた死闘に身を投じていきます。名作アクション映画「ダイ・ハード」、「クリフハンガー」に着想を得た設定と、掴む動作を取り入れたことによるスタイリッシュで新鮮な戦闘シーンが特徴。操作はPlayStation Moveモーションコントローラ2本必須で、崖を登るにも、走るにも、スキーやジップラインで滑り降りる際にも活用するという、アグレッシブなスタイルになっています。
海外では発売日の発表と同時に無料の体験版も配信開始。約30分間の本編オープニングステージが収録されており、最大の特色たるスキーとガンシューティングの双方を体験できます。なお、日本では執筆時点で未配信です。
(参考)UploadVR、Road to VR、PlayStaiton Blog(海外)
VRリズム&防衛シューター「Rhythm ‘n Bullets」国内PSVR版が発売
VRシューティングゲーム「Rhythm ‘n Bullets」のPlayStation VR(PSVR)版が2021年7月23日、PlayStation Storeで販売開始となりました。価格は税込1,100円。コントローラはDUALSHOCK 4、PlayStation Moveモーションコントローラ2本に対応しています。
「Rhythm ‘n Bullets」はリズムゲーム、防衛ゲームの要素を併せ持つVRシューティングゲーム。2機のスターファイターを操縦しながらバーチャルゾーンを進み、防衛対象のコアに接近してくる敵を音楽のリズムに合わせて迎撃していきます。多彩なステージの攻略に挑戦するキャンペーン、延々と敵が襲い来るエンドレスの2つのモードを収録。エンドレスはオンラインのリーダーボードにも対応しています。さらにプレイ環境をお好みの背景に変更できるテーマ機能も搭載。「テックシティ」、「宇宙空間」から、随所に勘違いが散見される「日本庭園」まで、選べるバリエーションも個性にあふれています。
本作は11月にSteam、ViveportでPC向けVR版が発売。2021年2月にはOculus Quest/Quest2版が「App Lab」経由で発売されました。いずれも日本語に対応しています。
ソフトウェア概要
タイトル |
Rhythm ‘n Bullets |
発売・開発元 |
DB Creations |
対応プラットフォーム |
PlayStation 4、PlayStation 4 Pro、PlayStation 5 |
対応コントローラ |
DUALSHOCK 4、PlayStation Moveモーションコントローラ(※2本必須) |
プレイ人数 |
1人 |
価格(税込) |
1,100円(PlayStation Store) |
CERO |
A(全年齢対象) |
(参考)PlayStaiton Store
VRFPS「Larcenauts」体感的な操作を追加する大型アプデ実施、日本語にも対応
VRFPS「Larcenauts」の大型アップデート「Immersion Overload」が2021年7月22日より配信開始となりました。Steam、Oculus Store(Quest / Rift)の全プラットフォームが対象となります。
大型アップデート「Immersion Overload」の大きなトピックはVRに特化した直感的な操作スタイルの追加。両手での照準調整、実際に手と腕を直接動かす形で実践する弾の装填と高速移動(スプリント)が可能になり、これまでにも増して体感的なアクションと、臨場感あふれる戦闘が楽しめるようになりました。この操作スタイルの追加に合わせて、bHaptics社開発の触覚ベスト「TactSuit Xシリーズ(TactSuit X40、TactSuit X16)」にも対応。戦闘時の衝撃を直に味わえるようになっています。
機能面でもクロスプラットフォームプレイ用のロビーが新登場。Steam、Oculusのプレイヤーが固有のロビーコードを交換し合うことで、気軽に対戦が楽しめるようになりました。
さらに対応言語も多数追加。日本語でもプレイ可能になり、それに合わせる形で各ストアページの紹介文も日本語化しています。
さらなるアップデートの詳細は、こちらのパッチノートを参照ください。
「Larcenauts」は最大6人のチーム同士が近未来的な武器を駆使して、激しい戦闘を繰り広げるマルチプレイ特化型VRFPS。PlayStaiton VR向けVRFPS「Farpoint」の開発で知られるImpulse Gearの新作で、「オーバーウォッチ」、「VALORANT」といった近年人気を誇るFPSタイトルへの影響が垣間見える作風が特徴です。
(参考)VRScout、Steamコミュニティ
VRFPS「After The Fall」再び延期。全プラットフォーム同時発売も幻に
2021年夏の発売が発表されたVRFPS「After The Fall(アフター・ザ・フォール)」の発売延期が発表されました。新たな発売日は2021年内とのこと。また、Oculus Quest版(※注:Quest2は除く)に関しては2022年発売となります。
これによりPC(Steam)、Oculus、PlayStation VR(PSVR)の全プラットフォーム同時発売は実現しないことが確定となりました。
We’re close, but we need a little more time. pic.twitter.com/vHUGDZxzHT
— After the Fall® (@AfterTheFallVR) July 23, 2021
開発のVertigo Gamesは「After The Fall」の公式Twitterにて、「残念ながら「After the Fall」のPlayStation VR、Oculus Quest2、PC VRマルチプラットフォームでの発売を2021年後半に延期する決定を下しました。また、初代Oculus Quest版につきましては、2022年の発売に延期となります。」とコメント。具体的な延期の理由は言及されていません。
しかしながら、初代Quest版の発売が著しく伸びたことから、クロスプレイに絡む事柄が影響した可能性が考えられます。Vertigo Gamesは本作のマルチプレイに関し、「VRで可能な限り最高の4人協力プレイの体験をお届けする」との目標を掲げていることを英メディアVRFocusが報じており、完成に必要な時間を確保する目的で今回の決断に至ったと思われます。
「After The Fall」は、VRゾンビシューター「アリゾナ・サンシャイン」で知られるオランダのVRゲームスタジオVertigo Gamesが開発中のVRFPS。氷と雪に覆われたアメリカ・ロサンゼルスを舞台に「スノーブリード」と呼ばれる異形の存在との死闘を繰り広げていきます。当初2020年に発売予定でしたが、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響で2021年初頭に延期。2021年3月には2021年夏発売の再延期が発表されていました。
延期の報道は今回で3度目となります。