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ゲーム・アプリ 2017.09.25

【TGS2017】怪盗の変装を見破れ! VRボードゲーム『そいつが17面相だ!』

株式会社アルファコードが発表した、「スマホVR」と「テーブルゲーム」を組み合わせた対戦型VRテーブルゲーム『そいつが17面相だ!』。東京ゲームショウ2017(以下、TGS)ではβ版が出展されました。今回は、その試遊の様子をレポートします。

手軽に、複数人で遊べるVRボードゲーム

本作は「VR利用した気軽に簡単に楽しめるゲーム」をコンセプトに制作された「TableVR」シリーズ第2弾となります。プレイヤーは探偵となり、VR捜査ゴーグル(VRゴーグル)を使用して、美術館から宝石を盗み出した怪人17面相を探し出します。

本作のコンセプトは「VR体験を手軽に、複数人と共有すること」であり、スマートフォンとダンボール製VRゴーグルを使用することでプレイするハードルを下げています。1ゲームも5分程度と短く、手軽に家族や友人と遊ぶことを想定している、とのことです。

ゲームの流れ

ゲームはテーブルのセッティングから始まります。17人の刑事が書かれた「顔写真」から1枚選択され、残り16枚は「証拠チップ」と共に環状に配置されます。4名のプレイヤーはテーブルの四辺に立ち、帽子、メガネ、ネクタイからなる「衣装マーカー」と、VRゴーグルを渡されます。

セッティングされたテーブル。中央のカードが、刑事に扮した17面相の正体となる


証拠チップと衣装マーカー(手前)。プレイヤーは証拠チップの数を競い合う

ゲームが開始すると、プレイヤーは「探偵」となり、VRゴーグルを覗くよう指示されます。ゴーグルには現場にすでに到着した6名の刑事が映っていますが、現場に到着した刑事の数は5名のはず……プレイヤーは表向きに置かれた16枚の顔写真から現場に到着した5名を確認し、中央で裏向きに置かれた顔写真の刑事に扮した17面相を見つけ出さなくてはいけません。

現場に到着した刑事たちは帽子やメガネ、ネクタイを身につけており、プレイヤーは刑事が身につけている衣装に対応するマーカーを顔写真に置くことで、証拠チップを獲得します。しかし、正しい証拠チップは5枚。すぐに他のプレイヤーに取られてしまいます。

そこで、プレイヤーはライバルのプレイヤーがVRゴーグルを覗いている間にチップをこっそり奪うことができます。もし見つかった場合はペナルティがありますが、一気に優位に立つことができます。ゲーム終了後には、衣装マーカーや証拠チップの数、17面相だと思う刑事を入力し、答え合わせが行われます。より多くの刑事を正しく確認し、チップを獲得すると、答え合わせの後に発表される「探偵度」が上がります。

コンセプト通りの盛り上がり

ゲームが始まると、プレイヤーは一斉に17面相を探し始めました。刑事らはプレイヤーを中心に立っているため、全員見るためには全身で見回す必要があります。筆者はチップが奪われることを警戒して、一瞬見ては顔を探すという作戦を実行しましたが、刑事に衣装が加わったことで難易度が上がり、まるで見つかりませんでした。ゲームの終わりになると掴んでいた証拠も濡れ衣、最後は皆が見事逮捕する中、刑事を誤認逮捕するという散々な結末を迎えてしまいました……。


ゲーム終了時には探偵度が表示される

TGSでは答え合わせ後に表示される「探偵度」が書かれたカードを受け取ることが出来ました。今回のゲームでは、相手が初対面だということもあり、チップを奪う人はいませんでした。試遊する際は、気兼ねなくチップを奪い合える友人や家族同士の方が向いているかもしれません。

本作はそのコンセプト通りのゲームに仕上がっており、短い時間ながら、友人同士と盛り上がることができると感じました。その一方で、セットアップにかかる時間やチップ・カードといった小道具を置く場所が必要といった点を考慮すると、ゲームの複雑さやプレイ時間が少し物足りないと感じる人もいるかもしれません。


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