HTCは公式ブログの中で、自社が運営するVRコンテンツの配信プラットフォームViveportにてPC向けVRヘッドセットOculus Rift対応のコンテンツの取扱を開始すると発表しました。開発者はすでにOculus Rift向けコンテンツをアップロード可能になっており、ユーザーの購入開始は9月4日を予定しています。自社が展開するHTC Viveのみならず、対応するVRヘッドセットを増やし、プラットフォームとしての規模を拡大します。
コンテンツ購入、月額課金での利用が可能に
Viveportは、HTCが2016年9月にリリースしたHTC Vive向けのVRコンテンツ配信プラットフォームです。ゲーム以外にも、教育やアート、スポーツやビデオなどさまざまなVRコンテンツが配信されています。同じHTC Viveが対応するプラットフォームSteamへのアクセスができない中国へのコンテンツ配信プラットフォームとして開始、その後北米など中国以外でも展開しています。
今回開始するのは、ViveportでのOculus Rift対応タイトル配信です。それに伴い、Viveportの月額課金サービスではOculus Rift対応コンテンツも対象となります。Vive月額課金サービスは、月額利用料を払えば最大5本のVRコンテンツを1か月間利用することができるサービスです。最初の1か月は月額利用料なしで利用できます。
開発者に最大限の機会を提供
Viveport代表のRikard Steiber氏は、「Oculus Riftへの対応を開始することで、Viveportの開発者にとってポテンシャルユーザーは2倍になります」と話しています。そして、「Viveportは開発者がVRコンテンツをマネタイズできるよう、最大限の機会を提供し続けます。開発者のために最大のユーザーを獲得すべく、全世界へ拡大していきます」と、今回の狙いを述べています。
Valve社の規格OpenVRに対応する(HTC Vive、Oculus Riftどちらでも起動できる)コンテンツがOculus Rift向けにも配信可能となります。
開発者が制作したVRコンテンツを登録する場合は、”Compatible headsets(対象ヘッドセット)”のタブからOculus Riftを選択できるようになっています。この項目をチェックすれば、Oculus Rift対応のコンテンツをViveportで公開可能です。
ユーザーがOculus Rift対応コンテンツを購入できる時期は、9月4日を予定しています。
(参考)VIVE Blog