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VIVE 2019.12.05

HTC、一体型VRヘッドセットでPC向けVRゲームを遊べる新システム発表

2019年12月4日、HTCは同社の一体型VRヘッドセット「VIVE Focus Plus」などが、5GhzのWi-Fiに対応したことを告知しました。これに合わせ、VRプラットフォーム「VIVE Wave」対応かつ6DoFの一体型VRヘッドセットで、VIVEPORTを使用し、PC向けVRタイトルが無線でプレイ可能になったことを発表しました。

今回のPCゲームプレイ機能の発表は、中国HTC VIVEの社長であるAlvin Wang Graylin氏のTwitterにて行われました。なお2019年12月現在、プロモーションは中国語でのみ行われています。米メディアRoad to VRはこの“温度差”について、VIVE Focus Plusのターゲット層が中国とそれ以外の地域で異なる(※)ことが理由と推測しています。

(※VIVE Focus Plusは中国では一般向け、それ以外の地域では法人向けとして販売されている)

VIVEPORT Infinity登録者に限定提供

2019年12月現在、このPCゲームプレイ機能はベータテスト中であり、定額配信サービス「VIVEPORT Infinity」の登録者にのみ提供されています。本機能の使用にはVIVE Focus Plusを含む対応VRヘッドセットのほか、PC向けVRゲームが遊べるスペックのゲーミングPCと、5GhzのWi-Fiに対応するルーターが必要です。

対照的なアプローチ

HTCのPCゲームプレイ機能は、2019年11月にOculusがリリースした、Oculus Quest(オキュラス クエスト)向けのPC(VR)タイトルプレイ機能「Oculus Link」と対照的です。「Oculus Link」は、今回HTCが発表した機能と近いシステムですが、PCとOculus Questの接続にUSBケーブルを使用する点が大きく異なります。

「Oculus Link」は、有線接続という制約があるものの、遅延や画質などの面では非常に上手く機能している(=問題ない)ことが複数のメディアから報告されています。HTCのPCゲームプレイ機能が「Oculus Link」の品質に迫れるのか、注目していきたいところです。

(参考)Road to VR

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