4月29日(水)~5月10日(日)にかけて開催されているVR上の展示会イベント「バーチャルマーケット4」。1,400ものサークルが出展する世界最大規模のVRイベントとして初日から賑わいを見せています。
バーチャルマーケットに出品されているのは、アバターやアクセサリー、家、部屋、同人誌や音楽など多種多様。これらの多くは1,400を超える一般サークルで展示されています。
今回特に注目すべきは企業ブースです。過去最大となる40社以上の企業が出展。ソフトバンク、パナソニック、セブン&アイ、スクエニ、アウディ、Netflix、日本HP、三越伊勢丹、文化放送、SEGAなど、業界の垣根を越えてさまざまな企業が参加しています。
VRとはあまり縁のなさそうな企業名も見られ、いったいどのような展示をしているのか気になるところ。本記事ではバーチャルマーケット4の企業出展ブースの一部を紹介します。“バーチャル”ならではのデザインや体験を楽しめるブースを、3つピックアップしてまとめました。
https://www.moguravr.com/virtual-market-4-3/
ソフトバンク
企業ブースが点在するメイン会場「パラリアルトーキョー」に入ってまず目に入ってくるのが、ソフトバンク株式会社のブース。5G時代に先駆けたコンテンツ配信サービス「5G LAB」を前面に押し出した、近未来的なデザインが目を引く展示となっています。
ブースを見てまず気になるのが、中心に設置されたタブレット端末。
一見すると何の変哲もないタブレットですが、近寄って触れてみると……なんと、タブレットが巨大化。そのまま目の前に浮かんだかと思えば、タブレットに自分のアバターの姿が映し出され、軽快な音楽と共にダンスが始まりました。自分が踊る横には、イベントのマスコットキャラクターの1人であるVケットちゃん2号の姿も。
ちょうどタブレットが設置されていたブース中央がステージです。このダンスの模様は周囲にいる他の人にも映し出されます。自身のアバターの姿でキレッキレなダンスを見るのが楽しくて、思わず何回もタブレットに触れて堪能してしまいました。
ソフトバンクのブースにあるのはこれだけでなく「パラリアル昆虫採集」と題したミニイベントも開催。ブースに置かれている大きなスマートフォンを持って、会場内にいる巨大な昆虫を探すイベントです。
試しに探してみたところ……こちらで1匹発見!
ちなみに昆虫はこのようにスマートフォンをかざさないと映りません。VRの中で『ポケモンGO』に似たARゲームを遊んでいるような、ちょっと不思議な感覚を抱きました。
Twitterキャンペーンも開催中。撮影した巨大昆虫のスクリーンショットをハッシュタグと共にTwitterに投稿すると、抽選で10名にヘラクレスオオカブト(本物)がプレゼントされるそうです。でも、なぜソフトバンクが昆虫を……?
WEGO
パラリアルトーキョー内の「パラリアル原宿」では、株式会社ウィゴーがバーチャル店舗を出店。アバター衣装の展示販売を行っています。1階の壁面に描かれたグラフィティアートが、遠くからでも目を引きますね。
店内にはデジタルデータ化されたファッションアイテムが並んでいるほか、実際にスタイリングされたアバターモデルも展示。VRChat向け3Dモデルとして人気のアバターたちによるおしゃれな着こなしを見ると、やはり自分も着たくなりますね……(※もちろんVR上の話です)。
開催期間中は、現役のWEGOスタッフがバーチャル店員としてリモート接客を担当。実際に覗きに行ってみたところ、個性豊かなお客さんたちに翻弄されつつも、楽しそうに接客している店員さんの姿がありました。夜にはVTuberやVRクリエイターもブースに登場するそうです。
【イベント告知】
WEGOスタッフさんの夜のシフトのお時間です。29日21:00~23:00はVRアーティストのせきぐちあいみさん @sekiguchiaimi がWEGOバーチャル店店頭に立っております。
パブリックインスタンスにいるので、是非に遊びに行ってみてくださいね。#Vケット4 #Vケット #vket #WEGO pic.twitter.com/9KB3WCeHCv— バーチャルマーケット / Virtual Market (@Virtual_Market_) April 29, 2020
アウディ
自動車業界としては初のVケット出展となったアウディ ジャパン株式会社。パラリアルトーキョーの至るところに電気自動車の「e-tron」が展示されており、タッチするとアウディのブースに飛べるようになっています。
展示スペースに入ると、e-tronのPV上映が開始。
映像の横では突如として紫の稲妻が走り、徐々に自動車が形作られていきます。やがてe-tronが姿を表すと「ガチャッ」という開閉音と共に車のドアがオープン。この演出は自動車好きでなくてもワクワクさせられるのではないでしょうか。
e-tronは運転席に座って、そのままテストドライブ体験が可能。精密に作られた車内を見るだけでもテンションが上がるのに、まさか乗車体験までできるなんて……!
オート操縦なので自分で運転はできませんが、それでもブース内のコースを走る体験はドキドキさせられるものでした。「走行音がリアルなのに振動がない」という感覚に混乱させられつつも、本当に車に乗っているかのよう。体験後に少し気持ち悪くなってしまったのは、はたしてVR酔いなのか、車酔いなのか……(※弱い方はご注意ください)。
走る車の窓から外を見れば、そこには東京駅・城・東京タワー・東京ドーム・六本木ヒルズ、そしてウルトラマンが立ち並ぶ、摩訶不思議な光景が。このドライブ体験は、間違いなくVRでしか味わえないものです。
アウディのブースも、時間帯によっては経験豊富なスタッフさんが接客してくださるとのこと。特に自動車好きの方は要チェックですね。
まとめ
今回紹介した以外にも、心惹かれる展示が勢揃い。真下から見上げたガンダムは大迫力ですし、Netflixの劇場では『攻殻機動隊 SAC_2045』を鑑賞可能。会場内のセブン-イレブンに行けば、GEMS COMPANYの4人と出会えます。
もちろんパラリアルトーキョー以外のワールドと、各所に展示されている個人ブースも魅力満載。自分も開催期間中はめいいっぱいに時間を使って、この最高に心躍るイベントを楽しむつもりです。
バーチャルマーケット4は、5月10日(日)まで開催。参加にVRヘッドセットは必須ではなく、スペックを満たしたパソコンさえあれば誰でも無料で楽しめます。少しでも興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。
筆者:けいろー
【筆者使用3Dモデル】
アバター:オリジナル3Dモデル「ミーシェ」ver1.03(Vケット4ブース位置:アバターショーケース【アクア】1F「ポンデロニウム研究所」)
衣装:VRChat着せ替え用衣装『 浴衣 』(Vケット4ブース位置:アバターショーケース【ルージュ】3F「雨鮭製作」)
アクセサリー:VRChat向け メガネ【Slim Wing】/VRChat向け 首掛けヘッドホン/きつねのおめん 狐面/【VRCアバターアクセサリー】MNイヤリング/ヘアピン詰め合わせ(髪飾り) FBX
一部写真撮影:VirtualLens/VirtualLens+: 被写界深度シミュレーション(Vケット4ブース位置:ワールドエンド・ユートピア【ジュリエット】流転する広場「ろじらぼ」)