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にじさんじ 2021.06.21

にじさんじのアイドルのかわいい広島!「VIRTUAL JAPAN CIRCUIT」バーチャル広島公演【オフィシャルライブレポート】

※本記事はオフィシャルレポートを元にした記事です。

「ローカルとバーチャルをつなぐ」をテーマに、にじさんじライバーがバーチャル空間に降り立つイベント、「VIRTUAL JAPAN CIRCUIT」。4月は加賀美ハヤト、社築、花畑チャイカの3人がバーチャル名古屋に降り立ち、アツいステージを見せた。

https://www.moguravr.com/virtual-japan-circuit/

第2回となる6月の公演は、「樋口楓」、「本間ひまわり」、「竜胆尊」、「リゼ・ヘルエスタ」の4人がバーチャル広島でとてもキュートなステージを作り上げてくれた。バーチャル広島の空気を思い出しつつ、振り返ってみよう。

バーチャル名古屋に引き続き、ご当地の魅力がぎゅっと詰め込まれた空間。広島名物のもみじ饅頭広島東洋カープが輝き、ステージの周りを路面電車がまわる。路面電車には、広島ホームテレビのイメージキャラクター「ぽるぽる」が立っている。

ステージを俯瞰すると、その規模の大きさが伝わるだろうか、大きな鳥居は厳島神社を彷彿させる。ニシキゴイに、奥の方にぽるぽる君が見える。
ステージ上には広島県広島市に本社を置くエディオン良和ハウスポップジャパンの広告が流れている。また、今回はもみじ饅頭の老舗「にしき堂」とコラボしており、特製パッケージのもみじ饅頭が販売された。

広島について、ライバーが印象を語り合う動画も投稿された。樋口楓は家族ぐるみで広島カープのファンであることから、カープについて楽しそうに語っている。リゼ・ヘルエスタの広島旅行でのシカにまつわるエピソードは必見だ。

開演の直前には、かつていちから(現・ANYCOLOR)に所属しており、現在は株式会社yokazeで活動をしているアイドルユニット「SLEE」のふたりがYouTuberらしく、商品の宣伝チャレンジを披露。コーラについて、「見た目が醤油ベース」「味にコクがある」などと感性を発揮ししていた。

1.オープニングトーク

まずは4人の挨拶から。4人ともステージの大きさに圧倒されたこと、「この4人のメンバーで並んだことは無いので、ちょっとふしぎ」などと語っていた。

ステージの方から客席を見ると、ぎっしりとつまったファンの姿とネオンサインが見える。樋口楓が「タワーマンションにはカープの選手が住んでいる」と言っていたり、後のトークで本間ひまわりがOYSTER(牡蠣)を餃子と発言するなど、この大型ライブステージを存分に楽しんでいたようだ。

2.ステージ①

ライブの1曲目は本間ひまわり。HoneyWorksの「金曜日のおはよう」のカバーだ。ファンからも本間ひまわりに歌って欲しいと希望が多かった曲であり、元気いっぱいな彼女らしい選曲でもある。

満開のヒマワリをバックに満開の笑顔になるサビでは元気をもらった。ステップや振り付けも大きく、本間ひまわりを体現するようなステージだった。

2曲目は竜胆尊が披露する、アニメ『偽物語』のOP『白金ディスコ』。OP映像のダンスが話題になった曲だ。原曲の少女らしい歌を、竜胆尊の大人な女性ボイスでカバーした。

そのOPでも本作の登場人物が和装でダンスをするため、袖付きの着物を纏う竜胆尊のダンスが映えていた。ラストサビ前のアイドルジャンプも決まっており、さすがのダンスセンスを見せてくれた。

3曲目は竜胆尊、本間ひまわり、リゼ・ヘルエスタの3人が登場。選曲はハロー!プロジェクトのユニット『三人祭』から「チュッ! 夏パ〜ティ」

竜胆尊のアダルティな歌声と、本間ひまわり、リゼ・ヘルエスタの少女らしいかわいい歌声、そして曲そのものもあって気分はすっかり夏のビーチのようになった。3人のダンスのそれぞれ特徴が出ており、キリッと動く竜胆尊と、どこか恥ずかしげなリゼ・ヘルエスタなど、見所満載だった。
最後の投げキッスはVtuberファンとしてはある意味貴重なものだろう。

3.バラエティコーナー①

先の『チュッ! 夏パ〜ティ』について、リゼ・ヘルエスタが「後から自分が聴いていたのがカバーだと気付いた」などのエピソードが公開された。

前回のVJC名古屋に引き続き、今回もライバーが広島のグルメランキング企画にチャレンジした。ナレーションは広島ローカルタレントの小竹彩花さん。

広島のグルメとしてピックアップされたのは「あなご飯」、「お好み焼き」、「もみじ饅頭」、「牡蠣」、「汁なし担々麺」の5つ。これらをグルメランキングの1位から5位に並べるチャレンジだ。みごとに2,3,4位を当てることが出来れば、本公演オリジナルパッケージのもみじ饅頭をプレゼントとなった。

竜胆尊は座談会で、差し入れの生もみじ饅頭をいたく気に入っていた。こんなことからも、もみじ饅頭をイチオシに。しかし、2位の牡蠣を外してしまったことから、竜胆尊と本間ひまわりが駄々をこねる状況に。一方で、樋口楓は「グルメランキングであって、お土産ランキングではない。牡蠣が人気なら海鮮の穴子も人気では?」との鋭い洞察を見せた。

だが、樋口楓の洞察と小竹さんのフォローもむなしく、3位のあなご飯も外してしまい、あえなく失敗。

賑やかなライバーを誘導する小竹さんのトーク力の高さを見せてもらえた。

続いては広島東洋カープの西川龍馬選手から、カープファンの樋口楓への応援メッセージが流れた。樋口楓は2021年度の『それ行けカープ 著名カープファンリレー』のひとりとしても参加しており、ゲームでも西川龍馬選手の名前をキャラクターに付けるなど、大ファンを公言している。

そんな大ファンからの応援メッセージに、数々のステージで活躍してきた樋口楓もみごとに限界に達し、言葉が出なくなるほどの喜びを見せた。3人曰く、「ほっぺたがゆるゆるになっていた」とのこと。

4.ステージ②

そんな西川選手からのエールを受けた樋口楓のステージ。彼女のオリジナルソングである『アンサーソング』を披露した。

樋口楓はランティスからレーベルデビューしていることもあり、この曲はライブ衣装で披露されることが多かったが、今回は制服での歌唱となり、新鮮なステージだった。ステージを所狭し歩きながらもしっかりと歌い上げる、爽やかながらも力強い、エモーショナルなライブとなった。

5曲目はリゼ・ヘルエスタが披露する乃木坂46の『光合成希望』

「ひとりでのステージは緊張する」と発言していたリゼ・ヘルエスタ。落ち着いた、透き通る歌声が、明るく爽やかな曲調とマッチしていた。ゆっくりとステージを歩き回ったり、しっとりとしたステップも彼女ならではだろう。最後のウインクで盛り上がったファンも少なくない。

5.バラエティコーナー②

前回に引き続いてのVJCのメインイベント、ご当地タレントとのバラエティコーナーでは瀬戸内7県で活動する”STU48”より、パフォーマンスユニット”STUDIO”が参加してくれた。

STUDIOはSTU48の入り口として、パフォーマンスを得意とするメンバーで構成されているとのこと。メンバーは、STU48のリーダーでもある今村美月を始め、「いつでもお腹が空いている」門脇実優菜、「いつまでも寝られる」森下舞羽、知育菓子で盆栽を作ったという峯吉愛梨沙、精神年齢が大人と言われる榊美優の5人。

いつでもお腹が空いているという門脇に「ご飯を届けたい」とコメントするリゼ・ヘルエスタや、知育菓子に興味を示す樋口楓が見られた。

STUDIOの5人はエディオン紙屋町ホール(広島県広島市)からの中継で、まさに「ローカルとバーチャルをつなぐ」に相応しい光景だ。

にじさんじライバーとSTU48の5人のゲームは「三番勝負」と題して、「ダンシング歩数計バトル」、「胸キュンセリフ対決」、「シンクロポーズ対決」が行われた。それぞれ。竜胆・樋口ペアvs.森下・門脇ペア、本間ひまわりvs.峯吉愛梨沙、リゼ・本間ペアvs.今村・榊ペアで対決が行われた。

「ダンシング歩数計バトル」では樋口・竜胆の手足をたくさん動かす作戦に対して、森下・門脇ペアの激しいダンスが勝利。2戦目の「胸キュンセリフ対決」では峯吉愛梨沙の演じる広島弁後輩も良かったが、広島ホームテレビのイメージキャラクターのぽるぽる君を利用した本間ひまわりが勝利した。

「シンクロポーズ対決」でテーマになった『アンガールズ』も実は広島県出身。本間・リゼペアが絶妙にポーズが合わなかったことから、こちらは今村・榊ペアの勝利となった。

最後に、STUDIOのパフォーマンス『Which is which?』でキレのあるダンス力を見せてくれた。「もっと魅力的なメンバーがいるので見つけて欲しい」とのことで、100人以上のライバーから推しを見つけているにじさんじファンには心強いオススメをしてもらえた。

6.ユニットステージ

STUDIOの5人のステージを受けてか、気合いの入った最後のステージ。本間ひまわり、樋口楓、竜胆尊の3人で『Buono!』の『初恋サイダー』。大人っぽい歌声の竜胆尊、はっきりと力強い歌声の樋口楓、そしてかわいらしい歌声の本間ひまわりが合わさり、元気いっぱいの歌唱を披露してくれた。

デュエットをするふたりが向き合う様子にはファンも大盛り上がり。特に樋口楓と竜胆尊のハモりは、高い音域でぴったりハマっていた。

続いて、樋口楓、竜胆尊、リゼ・ヘルエスタの3人によるステージ。この3人はラブライブ!のファンとして、ユニット『i’s(イーリス)』を結成し、カバーライブを開催したこともある。
この3人では、公演のタグともなった「#VJCではっぴぃ」で示唆された楽曲となった。竜胆尊が「はっぴぃはひらがな」との発言もあった通り、アニメ『迷い猫オーバーラン!』のOP『はっぴぃ にゅう にゃあ』である。いわゆる電波ソングに分類される曲のため、樋口楓も萌え声を作って導入するという気合いの入りっぷりだった。

ポーズもしっかりキマっており、いつもとは違う姿を見られたのではないだろうか。

そしてアンコールは4人で『Virtual to LIVE』

リアルとバーチャルを繋ぐ、世代を繋いでいくこの歌が、更に地域とバーチャルを繋ぐ架け橋になって欲しい。VJC公演のラストに歌われる曲に、思いを馳せた。

今回のセットリストについて、「懐かしい」という声が聞こえた。確かに、「チュッ! 夏パ〜ティ」は2001年発表、『はっぴぃ にゅう にゃあ』も2011年頃の曲であることから、ノスタルジーを感じたファンも少なくなかったのだろう。

VJCは今のところ、名古屋と広島のみである。このイベントが作ってくれたものは、バーチャル地方とリアル地方を同時に利用することで、その垣根を越えた人間同士のやりとりを見せてくれたことだと思う。
Vtuberにも、ご当地Vtuberとして活動しているVtuberが数多くいる。今後の全国でのVtuberとタレント、そしてイベントの展開にも期待したい。

執筆:Aikawa Hasma(@arg_Aikawa_


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