サザビーズのオークションで落札された、バーチャルヒューマン「Alice」に注目が集まっています。落札価格は478,000ドル(約5,300万円)。知能NFT(intelligent NFT/iNFT)として初めて、オークション対象となった“人物”となりました。
バーチャルヒューマン「Alice」は、機械学習アルゴリズムのNFT(iNFT)化を手掛ける企業Alethea AIが開発しました。「Alice」には、“ GPT-3”ディープラーニング・アルゴリズムが搭載されており、人間らしいテキスト上のやり取りや、何らかのアクションに対する反応が行えます。
iNFTとは、ブロックチェーンを使って発行される、識別子によって所有者の情報を付与することで、トークンを世界で唯一無二にできるNFTの派生型。VirtualHumans.orgは、iNFTは知的かつインタラクティブなもので、通常のNFTよりも複雑であると説明しています。
Alethea AIのCEO、Arif Khan氏によれば、すでに複数の新プロジェクトが進行しているとのことです。また「Alice」の開発中に存在した困難について、以下のようにコメントしています。
(Alice開発で最も大きな試練だったのは)彼女を、奇妙(Weird)に保つことです。チャットボット(のような仕様)にするのは簡単ですが、我々は「Alice」を、深みや意見、得意性を備えたキャラクターにしたかったのです。
今後、バーチャルヒューマンがどのような市場価値を獲得していくことになるのか、引き続き注目です。
We are excited to announce the world’s first iNFT for sale at @Sothebys , in collaboration with the prodigy, @robertalice_21
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— Alethea AI (@real_alethea) May 20, 2021