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AR/MR 2021.06.20

アメリカ宇宙軍、衛星打ち上げ記念にAR対応のNFTをリリース

2021年6月17日、アメリカ宇宙軍は、5基目の第3世代GPS衛星(GPS III)を打ち上げます。この打ち上げはアポロ11号に搭乗したニール・アームストロング氏を称える形で実施されており、同氏や宇宙に関連したAR対応のNFTの販売が実施されます。

NFTはブロックチェーンを使って発行されるトークンの1種。識別子が存在するのが特長です。所有者の情報を付与することで、そのトークンを世界で唯一無二のものとすることが可能です。

アームストロング氏関連のNFT「Armstrong Satellite NFT Launch with Space Force」は、打ち上げられるGPS衛星(通称:ARMSTRONG)のNFTと記念硬貨、打ち上げミッションに関わった宇宙軍のチームに贈られるバッジが含まれます。ブロックチェーンを活用するメタバースStar Atlasで購入できます。

そのほかのARMSTRONG関連のNFTは、6月17日の打ち上げ当日、Star Atlasで販売されます。同プラットフォームで購入したNFTは、スマートフォン向けアプリ「VueXR(iOS/Android)」から見ることが可能です。

関係者のコメント

「Armstrong Satellite NFT Launch with Space Force」のリリースについて、WorldwideXRのCEOでNFTエグゼクティブ・プロデューサーのTravis Cloyd氏は、以下のようにコメントしています。

ARMSTRONG衛星が、衛星軌道から国防のための能力を提供するように、NFTコレクションは、ブロックチェーン技術の永続性を活用することで、そのレガシーをさらに伸ばすことができるのです。

NFTコレクションは、アメリカを守るための宇宙開発の進める重要性について、今と将来の世代をインスパイアし教育するという、アメリカ宇宙軍とアームストロング財団の意向を反映しています。

2021年6月現在、NFTとVR/ARを組み合わせる試みは、様々な分野で行われています。3月には、2020年に亡くなったイギリスのラッパー、MF Doom(本名:Daniel Dumile)のマスクのARアートが、NFTとしてオークションに出品。また同月には、VRアーティストのせきぐちあいみさんのNFTアートが、約1,300万円で落札され注目を集めました。

今回のアメリカ宇宙軍の“動き”は、確認されている限りでは、米軍がNFTに関与した初の事例です。NFTという新たなトレンドに、同国の陸軍や海軍、そして各国の軍隊がどのように関わっていくのか――注視しておく必要がありそうです。

(参考)VRScout

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