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VRペイント「Tilt Brush」Quest版 VRアーティスト・せきぐちあいみ氏とレビュー

フェイスブックは2019年5月21日に一体型VRヘッドセットOculus Quest(以下、Quest)の発売を控えています。PCやスマートフォンを使わない一体型ながら、手や身体を動かす没入感の高いVRコンテンツを体験できるのが特徴です。

HTC VIVEやOculus Riftなど、既存のPC向けVRヘッドセットで人気のコンテンツが多く移植されることがわかっており、期待が高まっています。

そんな注目タイトルの1つが、Googleが提供するVRペイントツール「Tilt Brush」です。VRならではを活かし、空間に絵を描くことができるツールとして、2016年4月より配信されています。

様々な種類のペンを使い、表現の幅が広いだけでなく、「Tilt Brush」にはギャラリー機能もあり、作った作品を簡単にシェアすることも可能、ということでVR内で作品を作るツールとしては最も知名度が高く、このツールを使う“アーティスト”も世界中で現れています。

Quest版での移植が明らかになったのは発売を控えたつい先日ですが、気になる点は色々とあります。果たしてHTC VIVE版との違いは何か?同じように快適に描くことができるのか?日本を代表するVRアーティストのせきぐちあいみ氏にレビューしていただきました。


VRアーティストのせきぐちあいみ氏

ユーザーインターフェースなどはそのもの

片手に持つペンの種類や色を変更する操作パネルなどユーザーインターフェースはVIVE版そのものです。

せきぐちあいみ氏コメント

・ペンの種類は従来のタイプに入っているものが全てありました。一部の機能は無いですが、メインで使うようなツールはほぼ使えました。

・描き味などの使用感に差はほぼ感じられません。

・画像データや3Dモデルデータの読み込みは出来ませんでした。ただし、「Poly」にアップされている低ポリゴンの3Dモデルは読み込めます。

・保存出来るファイルの容量が従来より小さい。従来のソフトで描いた、細かく描き込んであるような重いデータは開けませんでした。

既存データや3Dモデルの読み込み、保存などの一部機能でPCVR版との差が出ています。それ以外はほぼ問題なく使用できることが確認できています。

気になるトラッキング性能

PCVR版との比較で最も気になるのは「使用感」です。外部装置等を使って手や頭のトラッキングを行い、精度と安定性を高めているPCVRに比べて、Questはシステムが異なります。Questのトラッキング性能は高いことがすでに検証されていますが、実際どうでしょうか。

せきぐちあいみ氏コメント

・使用感は想像以上に快適でした。
正直、カクついたり多少遅延があるのでは?
コントローラーのトラッキングが外れたりするのでは?そう思ってなめてました。全くそんなことは無かったです!

・HMDについてるカメラからコントローラーをトラッキングしているそうですが、腕をかなり後方に振り上げたり、回転してみたりかなり大きく早く動いてもトラッキングが外れることはありませんでした。感激です。(動画参照)

パフォーマンスとしてかなり大振りな動きをすることの多いせきぐち氏も満足する安定性でした。

高い総合評価

今回の検証を通して、せきぐち氏は5分程度でメッセージ付きの虎の作品を描いてくれました。このあざやかなスピード感はまさにこれまで同氏が数々の作品を描いてきた「Tilt Brush」そのものです。

https://www.youtube.com/watch?v=GcBmblccqBQ

せきぐちあいみ氏コメント

最高です!
手軽に、快適に楽しめるのでこれでVRアートのハードルがぐっと下がり、プレイ人口も大幅に増えると思います。
そして体験後、より深い体験をしたい、仕事にしたり、とことんこだわった作品を作りたい、という方はやはりViveやRiftが欲しくなると思います。

個人的にも、これまで出先でVRアートをするには荷物の多さやセッティングの手間がかかっていて大変だったのですがどこでも描ける事がとても嬉しいです。

プロのVRアーティストとしてTilt Brushを使うせきぐちあいみ氏もプレイ中に「これは、(ハードルが下がることで)色々変わりそうですね」と思わず言葉が漏れたQuest版「Tilt Brush」。Questのローンチタイトルとして5月21日に配信予定です。

今回GIF動画で紹介したパフォーマンスを行っている様子の動画フルバージョンはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=PWV7LMLFQ5w

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協力:せきぐちあいみ(VRアーティスト)


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