ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクの代表作「叫び」が、VRコンテンツ「The Scream」として2019年6月20日に配信されました。15分間の映像で、作品にインタラクティブに触れることができ、作品の“闇の部分”をVRで体験することができます。
「The Scream」は英語、フランス語、ドイツ語に対応(日本語非対応)、ゲーム配信プラットフォームSteamから無料でダウンロードが可能です。対応VRヘッドセットはOculus Rift、HTC Vive、Valve Indexです。
叫びの不安・恐れをVRで体感
「The Scream」内のムンクの「叫び」は細部まで作りこまれており、遠くからだけではなく、近付いて鑑賞してもその精細さを楽しむことができます。しかし、これは決して「絵画をVRで見るだけ」ではありません。数秒後、背景の赤い空がゆっくりと揺れはじめ、それに触れると溶岩が作品の中から流れ出てきます。
流れた溶岩に触ると絵の具が弾けて壁に散らばっていきます。その後展示室は作品の中に飲まれ、ユーザーは「叫び」の中に。
火山の噴火によって真っ暗になった世界から、展示室へ舞い戻っていきます。
今度はリトグラフで描かれた「叫び」に変化し、絵に触れることで黒い帯状のものに部屋の中が包み込まれていきます。ナレーションが流れ始めると、顔の形をした白い煙が部屋の中を浮遊していきます。
奇妙で恐ろしいVR体験を提供する「The Scream」は3章構成。動画ではフルバージョンの視聴も可能です。
(参考)UploadVR