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イベント情報 2018.09.30

有名スタジオからインディ、学生まで TGS2018で気になったVRコンテンツ一挙紹介

9月中旬に開催された東京ゲームショウ2018。数えきれないほど多くのVRコンテンツが会場のいたるところで展示されました。

本記事では、個性的なアイデアの光る要チェックな作品を一挙に紹介します。

SIE Japan Studio「Déraciné」

「ダークソウル」シリーズで知られるフロム・ソフトウェアが開発を手がけるPSVR専用タイトル「Déraciné(デラシネ)」。洋風な学園を舞台にしたアドベンチャーゲームで、どこか懐かしい雰囲気が漂う中、プレイヤーは「見えない妖精」になって進んでいきます。しかも妖精が動けるのは止まった時の中。生徒たちの幻影や言霊をたどり妖精らしくイタズラをしていきます。

PlayStation Moveコントローラーを使い、実際に手を伸ばしたり、手元の時計で時を進めていきます。VRを最大限活かした雰囲気の良さと「止まった時間」、「妖精」という設定が全く違和感なくプレイヤーを物語に没頭させる作品です。

プレイ時間は早ければ30分程度の短編になるとのこと。2018年11月8日に配信予定です。(すんくぼ)

公式サイト

みんなのGOLF VR


PlayStationではおなじみの「みんなのGOLF」シリーズがPSVR専用タイトルになって登場しました。「みんなのGOLF VR」は、PlayStation Move モーションコントローラを使うことでまるでゴルフクラブを振っている感覚を体感できます。

ゴルフ初心者から上級者まで楽しめると記載があるように、ゲームの中だけではなく現実のゴルフの練習にもなるような完成度です。筆者はゴルフ未経験ですが、ゴルフクラブを大きく振りかぶると空振りしてしまう事も多く、なかなかうまくショットは打てませんでした。現実のゴルフも練習しなければうまくはならないように、ゲームでありながらそれを教えてくれるようなコンテンツに仕上がっていました。もちろんアシストなどの機能も入っているため初心者でも楽しむことができます。(やましん)

https://www.youtube.com/watch?v=XRepXd6KSa4

公式サイト

STARWAY VR


パーツを組み立て宇宙船を作り、それをドローンのように操作して宇宙空間に漂う鉱物や資源を集めて、閉じ込められた空間から脱出するゲーム。

宇宙船を遠隔操作するのがふわふわしてて少しクセがありますが、無重力空間を漂ってる感があってそれはそれでよし。あと宇宙船組み立てはロマン!
10月中にSteamにて配信とのこと。(田端)

公式サイト

Dance Collider


音楽にあわせて前から流れてくるノーツの場所に手を合わせるリズム、というよりはダンスゲーム。操作感覚としては「Airtone」に近いが、ノーツが流れるレーンは無く、結構左右に動きます。

操作するキャラクターによって、ポップスやヒップホップ、ブレイクビート、ドラムなど音楽やダンスのジャンルが異なり、中にはチルアウトなども。現在SteamとOculusにてアーリーアクセス版を配信中です。(田端)

Dance Collider webページ

ガンナーオブドラグーン

野生の男氏の「株式会社ワイルドマン」による、ドラゴンに騎乗して空を飛ぶお馴染みのVRシューティングゲームが、8月末のCEDEC2018に続いて筐体「ジョーバ」とともにTGSに出展。

デモ用の三人称画面やレーザーの進化など出展のたびに進化しているそうで、また裏では何か動いている…らしいとのこと、気になるところです。(田端)

オーディオゲームセンター ~ SCREAMING STRIKE

モニターが並ぶインディーゲームコーナーに、音はすれども画面がないブース。見てみると、台の上にはヘッドフォンとシンプルなコントローラーがあります。

ここで展示しているのは「オーディオゲームセンター」。視覚情報無しで音だけで遊ぶゲームを集めるというコンセプトで、今回のTGSでは「SCREAMING STRIKE」というタイトルを出展。

「SCREAMING STRIKE」は迫りくる敵を殴って倒す……だけのゲームですが、前述の通り視覚情報は無し。ヘッドフォンのから聞こえる足音の情報のみから、左右どちらからか、どのあたりまで近づいたかを判断し、無尽蔵に沸いてくる敵と対峙します。与えられる情報が少ないゆえに、その情報を集中して入手したうえで己の中でリアリティを構築する、ということを再認識できるゲームとなっています。

開発したのは、自身が視力を失っている野澤幸男氏。彼が開発した他の、シューティングやRPGのオーディオゲームは公式サイトにて公開されています。(田端)

神奈川工科大学「Hai Hai VR」

妊婦体験システム「Mommy Tummy」、赤ちゃんをあやしミルクをあげる「Real Baby – Real Family」に続いて神奈川工科大学が世に放つ、子育て体感システムです。

HTC VIVEとVIVE Trackerが付いた手袋をつけてハイハイする赤ちゃんの目線&視野を再現し、いかに部屋に乳幼児にとって危険なものが満ちているかの危険性を伝える研究です。

酔い対策やハイハイする台が不安定など作り切れていない所もありましたが、HMDに映る視界がぼやけているという工夫があるなど、今後のシミュレート具合に期待できそうです。(田端)

東京デザインテクノロジーセンター専門学校「てくしぃ」

専門学校ブースでのバーチャルアバターと生で会話できるデモ展示です。

Oculus RiftとUnityで動かすモーションキャプチャーシステムからキャラモデリングから学生が制作し、アクターも関連する声優学校の学生が担当しています。作成したキャラはブース内で他に展示しているゲームでも流用と学校と学生が一段となって盛り上げていました。てくしぃちゃんは来年も登場するとのこと。(田端)

OCA大阪デザイン&IT専門学校「ボイスペース」

HMDを被り、マイクに声を出し続けて弾を撃つファーストパーソンシューティング。音量に合わせて連射速度が変わります。しゃべる言葉はなんでもいいので、「敵がきたー!」「やめろ近づくな」的な実況でも中二病的な必殺技の名称でも愛の告白でも可。

開催2日目にプレイしましたが、クリアしたのは記者が3人目と、息を切らさずに声を出し続けるのはなかなかな難しい模様。HMD被ってるので周囲の目を気にせず大声だせて気持ちよかったです。みんなも声出していこうぜ!(田端)

東京コミュニケーションアート専門学校「Escape from ix RIDDLE」

MR脱出ゲームということで、ヘッドセットは使わずにkinectで手の位置や状態を検知し、巨大モニター上のオブジェクトを掴んで操作するパズル。

現場に設置してからkinectの位置を調整したり、1プレイが長いため長時間並ばなければいけなかったなど、やはりイベント会場だからこそのトラブルという魔物がいた模様。大型モニターの下にあるモニターをタッチしてゲームを始めるときに、向こうの空間に入る合図のような没入感がありました。(田端)

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