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ゲーム・アプリ 2018.02.15

台北ゲームショウ2018で体験してきた最新VRゲームたち(インディーゲーム編)

2018年1月25日~29日、台湾・台北市にある台北國際世貿中心にて「台北ゲームショウ 2018」が開催されました。期間中合計で35万人もの来場者が訪れたこのイベントでは、最新のVRタイトルが多数展示されていました。本記事では、ビジネスゾーン&インディーコーナーに出展されていたタイトルのプレイレポートをお届けします。


(世界中から多数のバイヤーが商談に訪れたビジネスゾーンの様子。VR専用のコーナーも設けられ、台湾の国会議員が視察に訪れるなど賑わっていた)

Luna

台北ゲームショウ2018のインディーゲーム大賞で、ベストVRゲームに輝いたタイトル『Luna』。VRヘッドセットを装着したプレイヤーは、ひとり宇宙空間の中へ。目の前に出現する星々をつまんで正しい星座の形にすると生命が生まれ、それらの木々や生き物たちをお盆状の大地に自由に配置し、自分だけの箱庭世界を作り上げていきます。水彩画のような柔らかなグラフィックスと幻想的なサウンド、そしてなにより独創的なゲーム性が素晴らしく、しかも自分が世界の創造主になったかのようなような体験は、宗教的ななにかすら感じさせられるほどでした。本作はPlayStation用タイトル『風ノ旅ビト』『塊魂』のスタッフらが手がけているとのこと。

『Luna』は既に配信中で、Oculus StoreSteamMicrosoft Storeなどで購入可能です。


(見下ろしたお盆状の箱庭に自由に配置していく。プレイの最後には、自分が作った世界に主観視点で入り込む体験も)


(会場ではAcerのMRヘッドセットでの試遊を行った)

タイトル

Luna

価格

Oculus Store:1,490円
Steam:1,520円
Microsoft Store:1,750円

ストア

Oculus StoreSteamMicrosoft Store

開発/販売

Funomena

備考

Un-Destined

台北ゲームショウのインディーゲームアワードでベストイノベーション賞に輝いたタイトルがこちらです。VR空間にいるプレイヤーと、現実世界のプレイヤーが協力してゲームを進めるという内容。VRヘッドセットを装着したプレイヤーはVR空間で出題される謎を解き、それを周囲のプレイヤーたちに伝えます。現実世界側のプレイヤーはそれを手がかりに、現実世界の仕掛けを操作するという流れになっています。VRゲームそのものは簡単なクイズ程度ですが、“VRの外側”のプレイヤーとの非対称型協力プレイという仕組みには興味を惹かれるものがありました。


(会場では「上から2番め、左から3番目」といったように、格子状のパネル(写真右奥)のどこにアイテムが隠されているかを知らせる遊びが用意されていた)

開発:Zinno Studio(台湾)
使用機材:HTC VIVE

Combine War Toys

おもちゃの戦車を組み立てて戦場へと送り出し、敵陣営をやっつけるリアルタイムシミュレーション『Combine War』。時間とともに増えていく資金を元に、4種類ある戦車のいずれかを購入します。すると机の上に積み木状のパーツがせり上がってくるので、コントローラーを動かして組み立て開始。上手く組み上がったら、目の前にあるバトルフィールドへポイと投げると、自律行動で敵を倒してくれます。また、砲台などの戦車のパーツを好きに入れ替えたり、完成した戦車を手に持って敵を狙い撃つことも可能です。RTSとしての要素は薄いものの、敵が迫りくる中で戦車を組み上げていくアワアワした感じが楽しめました。子供心に還ってプレイしたい一作です。


(コントローラーで戦車のパーツをつかんで合体。完成した戦車はフィールドへと放り投げる)


(ゲーム性としては、懐かしの『フィールドコンバット』や『ヘルツォーク・ツヴァイ』を思い出す)

開発:Hayato Works(台湾)
使用機材:Oculus Rift

VAIR Field

銃型デバイスに装着したスマートフォンの画面に映るフィールドを、すべてのプレイヤーが共有してプレイするバーチャル・サバゲー『VAIR Field』。VRヘッドセットを使わずに楽しめることが特徴であり、ブースの開発者ら曰く「装着する際のわずらわしさから解放されるだけではなく、子供でも気兼ねなく楽しめる」とのこと。。仕組みとしては、プレイヤーの位置検出に銃型デバイスに装着したVRコントローラーを使用して、そこから得た情報をスマートフォンに送り映像をレンダリングしています。。10人以上による多人数対戦が可能で、現実の障害物をゲーム中に反映することもできます。普通のサバゲーでは味わえない体験がスマホ経由で手軽にできるのは新しい体験です。


(手前にあるのが銃型のデバイス。背後にある弾倉を交換することで、銃の性能が変化するといった仕掛けも)


(プレイ中の様子。狭いブースでのプレイであったためプレイヤー同士の距離を1/10に縮めているが、サバゲーをプレイしている感触は十分に感じられた)

開発:Cenote(日本)

V-REVOLUTION

ゲーム特化型プラットフォームとして京都のゲームセンターで運営中の「V-REVOLUTION」。ビジネスゾーンに最新の2タイトルが出展されていました。

DEATH・GAME2

死を直前にした絶望的な状況から、2人で協力して脱出を図るのが目的のゲームです。ネタバレ禁止なため細かな描写は避けますが、映画『SAW』シリーズを思い起こさせるような恐怖のシチュエーションに放り込まれたプレイヤー同士が、目の前にある謎を声を掛け合いながら「ああでもない、こうでもない」と解き進めていくのはハラハラ感満点。プレイ後には謎解きの達成度が表示されるので、「次はコレを試そう」と友人らとワイワイ検討するのも良さそうです。

D3VINER

サイバーハッカーとなって電脳空間へ入り込むVRリズムゲームです。画面奥から迫ってくるボール型のノーツを手で受け止めるとスコアを獲得できます。プレイフィールドがチューブ状になっていることもあって、目の前にボールが迫ってくると思わず体を動かして避けてしまいたくなるような臨場感があります。また、コンボを一定数繋ぐとフィーバーモードに突入。光に満ち溢れた画面は、オドロキと同時にトリップ感を与えてくれました。バーチャルシンガーによる楽曲や、両手を使ってのノーツ処理、3段階の難易度選択など音ゲーとしてのツボをしっかり抑えている印象です。

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開発:クリエイティブクラウドスタジオ
使用機器:HTC VIVE


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