日本のロールプレイングゲーム(RPG)に強い影響を受けた作品として3月3日、Steamでリリースされたのが記憶に新しい「Timeless Paradox VR」。
それに続くかのように、同じく日本のRPGに影響を受けた新作VRゲーム「Sword Reverie」が2020年内発売予定となっています。
本作はアメリカ・ワシントン州シアトルを拠点とするゲームスタジオIsekai(異世界) Entertainmentが制作中のVRアクションRPGです。
約1000年続いた平和の時代が終焉を迎え、人間界と自然界での戦争が差し迫りつつある世界。人間界のガーディアンのひとり「マグナス」は、この危機を打開するため、異世界よりプレイヤーの分身となる主人公を召還します。かくして、マグナスの弟子となった主人公は様々な戦いを通し、対立を深める世界に均衡を取り戻すため、奔走します。
ゲームはオープンワールドを採用しており、フィールドを散策しながら敵と戦ったり、ダンジョンを探索しながら進めていきます。戦闘では二振りの剣を用い、攻撃を展開していきます。また、属性を切り替えられ、これによってそれぞれに応じた必殺技を繰り出すことも可能。敵にも属性が設定されていて、相性を突けば大ダメージを与えられます。
公式サイトで公開されているスクリーンショットによれば、パートナーを誘っての共闘も可能な模様。二刀の剣で戦うスタイル、主人公の黒を基調とした衣装と、その元は明らかに人気ライトノベル「ソードアート・オンライン(SAO)」の主人公「キリト」を意識したデザインです。もちろん、その相方に当たる女性キャラクターも登場しますが、剣ではなく、弓矢の使い手になっています。さらにストーリー設定、世界観はどちらかと言うと昨今流行りの異世界転生(及び異世界転移)に沿ったもの。ゲームもオフラインのシングルプレイ専用で、「Nostos」、「OrbusVR」のような遊び方はできない模様です。
プラットフォームはPC VRとなっていますが、どのヘッドセットに対応するかは現時点で明らかにされていません。スタジオの名にこれ以上なく適したストーリー設定に加え、所属メンバーも日本のゲームのみならず、アニメ・漫画好きが揃っているとのことで、随所に惜しみない愛が感じられる本作。発売は当面先ですが、アニメ寄りのVRゲームが好きな人は今後の動向に要注目の1本と言えるでしょう。