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話題 2021.05.04

心臓外科医がVR手術ゲームを体験 「本物の手術より難しいかもしれない」

4月23日にYouTubeチャンネル「海外で働く医療者たち 〜チームWADA〜」で投稿されたVRゲーム実況に注目です。動画タイトルは「本物の外科医がVR手術ゲームに本気で挑戦してみました」というもので、ワシントンDC在住の心臓外科医、北原大翔さんが、トンデモ手術ゲームとして人気の「Surgeon Simulator」をプレイしています。

Surgeon Simulator」は、外科手術をVRで体験できるシミュレーションゲームですが、内臓を投げられたり、骨を雑に分解できたりと、現実ではありえない(あってほしくない)手術が可能です。北原さんは序盤、患者に丁寧に話しかけたり、手術の手順を確認したりしますが、内臓を床に落としてしまうなどのトラブルを連発し「本物の手術より難しいかもしれない」と語っていました。

その後も肺を見失ったり、心臓にメスを刺してしまったりと何度かの失敗を繰り返しながらも、手術は無事に成功。最終的には手術ミッションをスムーズにクリアできるようになっていました。

北原さんは今回のVR体験について「(手術の)トレーニングにはいいかもしれない。手術自体というよりは考え方を学べるのかも」とコメント。「実際の手術とはだいぶ異なるところもありますが、面白かったと思います。今後こういうシミュレーターがもっともっと進歩していけば、難しい外科手術をトレーニングする非常にいい機会になるのではないか」と語っていました。詳しい実況の様子は下記の動画をご覧ください。

VRによる手術トレーニングの進歩は進んでいる

今回実況された「Surgeon Simulator」は、あくまで手術をテーマにしたトンデモゲームであって、本格的な手術を行うソフトではありません。

一方、医療の現場ではVRと医療を組み合わせた取り組みが日々進んでいます。特にトレーニングや、手術のシミュレーション、トラウマ等の治療やリハビリなど様々なユースケースが登場しています。2021年4月には、VRを組み合わせた手術用ロボットを開発する企業が、ニューヨーク証券取引所へ上場したことが話題となっています。

今後、医療分野でVRはより普及していくことになると考えられます。そうした技術の進歩にも注目していきたいところです。

(参考)YouTube


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