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ゲーム・アプリ 2021.07.27

「SUPER HOT VR」から“自傷シーン”が全削除 ユーザーからは大きな反発

プレイヤーが動くときだけゲーム内の時間が進行する、ユニークなVRFPS「SUPER HOT VR」。その最新アップデートが大きく物議を醸しています。ゲーム内から「自傷(自殺)シーン」がすべて削除されたからです。

「SUPERHOT VR」は2016年、Oculusのエクスクルーシブタイトルとしてリリースされました。その後対応デバイス・対応プラットフォームを増やし、200万本以上の売り上げを達成。2021年5月時点で、Steam版やPlayStation VR(PSVR)版、Oculus Quest版などが配信されています。

「SUPER HOT VR」には、一部ステージに“高所から(自分で)跳び降りる”、“銃で自分の頭を撃つ”などの演出があります。今回削除されたのはこれらのシーン。開発元のSUPER HOT Teamは、削除の理由について「我々が(現代のような)難しい時代に生きていることを考え、我々(開発チーム)は、より何かできると考えました」とSteamでコメントしています。

SUPER HOT Teamは、アップデートはすべてのプラットフォームに適用すると宣言。現段階では、Steam版のほか、Oculus Quest版も当該シーンの削除が行われた模様です。

2021年7月27日現在、アップデートによる“シーン削除”には、ユーザーから大きな反発が起こっています。Steam版の商品ページには、決定に対する反対がネガティブレビューの形で多数投稿(現在は“レビュー荒し”として多くが除外中)。公式Discordはロック措置が行われています。

「SUPER HOT VR」には、2019年のアップデートで、問題の各シーンをスキップできる機能が追加されていました。今回の更新は、ある意味では、その“流れ”を更に押し進めた形です。リリースから長期間が経過した作品の“調整”を、開発サイドが一方的に行うのは許されるのか否か。様々な面で、今後も議論が続いていくことになりそうです。

(参考)Steam


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