Home » ストリーミング市場分析サイト「Streams Chart」が2024年第3四半期のVTuber分析レポートを公開


VTuber 2024.10.30

ストリーミング市場分析サイト「Streams Chart」が2024年第3四半期のVTuber分析レポートを公開

ストリーミング市場の分析サイトStreams Chartは、2024年第3四半期(Q3)のVTuberシーンに関するレポートを公開しました。今回のレポートでは、各VTuberの配信しているプラットフォームの分析や、期間中に最も視聴されたVTuberの報告などが行われています。

2024年Q3では、VTuberシーン全体での累計視聴時間は4億3,300万時間で、Q2と比較して1.5%ほど視聴時間が減少しました。Streams Chartは、この減少はYouTube全体の視聴時間が減ったことから、VTuber領域も影響を受けた可能性が高いと分析しています。

VTuberの配信時間の長かったプラットフォーム第1位はYouTubeで、第2位にTwitch、第3位
に韓国のCHZZKがランクインしています。CHZZKは他プラットフォームの視聴時間が減少するなかで唯一、視聴時間が増加。また同プラットフォーム内での視聴ランキングのトップ10に、VTuberが3人ランクインしています。

VTuberの人数(チャンネル数)については、第1位がTwitch、第2位がYouTube、第3位はKickです。これらの統計データから、多くのVTuberがTwitchで活動している一方、視聴者側はYouTubeに集まる傾向が見て取れます。

VTuberの性別については、女性が約70%、男性が約27%、そのほかが1.9%という割合です(グループチャンネルは1%)。多くのVTuberは日本出身で、VTuberシーンの累計視聴時間の69.4%が日本語での配信であるとのこと。アメリカのVTuberチャンネル数は日本に次ぐ数(第2位)ですが、再生時間は大きく差があります。

2024年Q3で最も視聴時間が増加したのは、VShojo所属のIronmouseさんで、前四半期と比較して48.5%上昇しました。国内では、さくらみこさん(+12.4%)と、大空スバルさん(+22%)が視聴時間を大きく伸ばしました。さくらみこさんについては、単独3Dライブの開催などが影響し、大空スバルさんの場合は、9月に行われた“ホロGTA”の影響が大きいとStreams Chartは指摘しています。

単独での累計視聴時間が最も多かったのは葛葉さんで、第2位がさくらみこさん、第3位がIronmouseさんとなっています。前四半期で第2位だった兎田ぺこらさんは、今回は第5位でした。Streams Chartによると、配信したゲームタイトルの人気度合いが視聴時間に影響した可能性があるとのこと。

各配信ごとの平均同時視聴者数では、さくらみこさんが第1位、8月に引退した湊あくあさんが第2位です。兎田ぺこらさんは第3位で、葛葉さんは4位となっています。また今回のランキングには、星街すいせいさんが(Streams Chart調査では)初めてトップ10にランクイン。ホロGTAで累計50時間以上の長時間配信を行い、平均同時視聴者数は17,800人に達しています。

2024年Q3に最もチャンネル登録者が増加したのは、VTuberアナリストとして活動しているVTuberの河崎翆さんで、約38万人ほど登録者が増加。(現時点でのチャンネル登録者数は101万人)。第2位は儒烏風亭らでんさん(+約28万人)で、ルンルンさんが第3位(+約26万人)でした。

なおStreams Chartによると、第4位のMundo Torajo Jovem(ブラジル)と、第7位のElaine Celestiaさん(インドネシア)は、日本以外のVTuberとして初めてランクインしたVTuberであるとのこと。 Jovemさんは「マインクラフト」の配信、Celestiaさんは「グランド・セフト・オートV」のRP(ロールプレイング)コンテンツで、大きく登録者数を伸ばしたそうです。

(参考)Streams Chart、提供資料


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード