2020年12月版のSteamハードウェア利用状況調査が公開されました。同プラットフォームの月間VRヘッドセット接続数は、数ヶ月にわたって好調を維持しているようです。
2020年4月、Steamでの月間VRヘッドセット接続数が初めて200万台を突破しました。3月に発売された「Half-Life: Alyx」や、新型コロナウイルスの流行が大きく影響したと思われます。その後11月には、現時点での最高接続台数(約230万台)を記録しました。
米メディアRoad to VRによれば、「Steamでの月間VRヘッドセット接続数が100万台に達するには40ヵ月かかったものの、200万台にはそこから7ヵ月で到達している」とのこと。2021年末には、Steamには450万台のVRヘッドセットが接続されている可能性があると解説しています。
Oculus系ヘッドセットの勢力強し
2020年初頭、Steamで使用されているVRヘッドセットはOculus Rift S、Oculus Rift、HTC VIVEが主流でした。2020年12月にはこれら3機種に加えて、Oculus Quest(オキュラス クエスト)とVALVE INDEX(バルブ・インデックス)が一定のシェアを獲得しています。
12月におけるフェイスブック製のVRヘッドセット(Oculus Rift S、Oculus Rift、Oculus Quest)の合計シェア率は51.2%。同社のデバイスが過半数を“確保”している状態です。HTC系のヘッドセットは合計20.8%のシェア率ですが、シェア率は下降する傾向が続いています。
Windows Mixed Reality系ヘッドセットのシェア率は、2020年12月時点で5.5%となっています。ピーク時の11%(2019年中旬)と比べると半減している形ですが、「HP Reverb G2」のリリースが状況を変えるかもしれません。
ハードウェア利用状況調査について
Steamによる月例のハードウェア利用状況調査は、ユーザーへの調査に基づく、ゲームを遊んでいるPCのグラフィックボードなどのハードウェア、またOSなどのソフトウェアに関する統計です。
本調査は、調査月にPCに”接続された”デバイスを示すもの。機器が実際に利用されているのか、またいつ購入したものかは不明です。さらに調査はSteamでの利用に限るもので、任意参加となっています。他プラットフォームの公式ストアにおける利用数は含まれていないため、市場全体のシェア率を直接推定するには不十分なことに注意が必要です。
(参考)Road to VR
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