アメリカのスタンフォード大学で、Oculus Quest 2とVR環境を活用して行われるコース「Virtual People」が実施されています。
(Image credit: Tobin Asher/VHIL)
「Virtual People」は、スタンフォード大学では初となる授業のほぼ全体でVRを使用する講義です。同名のコースは以前から存在しましたが、近年VR技術が講義に導入されました。授業では、VRがカルチャー面やエンジニアリングなど、エンターテイメント以外で、VRがどのように浸透し、進化してきたかをリモート講義の形式で学びます。
クラスもカリキュラムで最もポピュラーなのは、メニューコマンドとプログラミングを組み合わせて、VR環境を構築する演習とのこと。VR内での“課外学習”として、人種的不平等に直面した男性の人生を体験することで、人種的寛容さを学べるコンテンツなどもあります。
授業でのディスカッションは、生徒たちが“円陣を組む”形で行われます。この形式によって、PCでのWeb授業(会議)には存在しない空間次元(spatial dimension)を実現するそうです。
講義は2021年夏から実施されており、数百人の生徒が参加。講師と生徒は、夏に60.000分(約41日間)、秋に140,000分(約97日間)の時間をVR内で過ごしたとStanford Newsは説明しています。
(参考)Stanford News