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AR/MR 2020.04.04

「社会的距離」をARで確保 スナップチャットがWHOと提携して配信

スマートフォン向けカメラアプリ「スナップチャット(Snapchat)」で、新型コロナウイルスの流行する今、重要視されている「社会的距離(Social distancing)」を保つことを補助するARレンズ(フィルター)「My Social Distance」がリリースされました。

「社会的距離」とは、他人との距離を一定以上開けることで、コロナウイルスへの感染リスクを抑える概念。記事執筆時点(2020年4月)では、統一されたガイドラインなどは存在しませんが、世界各国では、他者との間隔を1m以上は保つことなどが呼びかけられています。

「My Social Distance」は、「スナップチャット」の運営元Snap Incと世界保健機関(WHO)が提携して制作されました。同ARレンズでは、WHOが推奨する間隔(1m)を、スマートフォンを中心に円形のエフェクト(緑色)で表示。範囲内に誰かが侵入した場合、距離に応じてエフェクトの色が緑から赤に変化して警告を行います。

Snap Incは、「My Social Distance」の1mという設定はWHOの指針を基にしたもので、国ごとの安全基準とは異なる場合があると警告。米メディアVRScoutは、一例として、イギリスの「社会的距離」の推奨距離(2m以上)を例示しています。

ARをコロナ対策に活用する試みは、徐々に広まりを見せつつまります。先日にはUSA TODAYが、「Flatten the Curve」(直訳:「曲線を平らにする」)という名のARコンテンツを公開しました。同コンテンツでは、「社会的距離」を保つための方法を学ぶことができます。

コロナ対策に積極的に取り組み

Snap Incは、新型コロナウイルスに対して積極的な取り組みを行っています。今回のARフィルターのリリースのほかにも、2020年3月には、メンタルヘルスや鬱、ストレスなどを検索するユーザーを対象にした新コンテンツ「Here For You」を含む、プログラムやパートナーシップなどを発表しました。

なお「Snapchat」では、「My Social Distance」と同様に、Snap IncとWHOが協働して制作した、自宅での待機、最低20秒の手洗いを、顔を触れないことを奨励するARフィルターもリリースされています。

(参考)VRScout

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