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ゲーム・アプリ 2019.05.31

任天堂の「スマブラSP」がVR対応、5月31日のアプデで追加へ

任天堂株式会社は、Nintendo Switch向けゲームソフト大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(スマブラSP)」に、Nintendo Labo: VR Kit(ニンテンドー ラボ VRキット)」の「VRゴーグルToy-Con」が対応することを発表しました。2019年5月31日に実施される「スマブラSP」の無料アップデートにより、VRゴーグルToy-Conが使用できるようになります。

スマブラSPで、Ver3.1の無料アップデートにより、3D立体視のVRでのゲーム体験を追加。メニューの「いろんなあそび」から「VR」を選ぶことで遊ぶことができ、コンピューター同士の乱闘の観戦や、1Pでコンピューターとの対戦に対応します。ローカル通信や、オンラインには対応していないとのこと。

VRの視点は見回しに対応しており、普段ステージではあまり見えない部分を見渡すことができます。また、50程度のステージに対応しているとのことです。リリース動画では、これまでスマブラSPに収録されたステージでキャラクターたちが乱闘を行う様子が確認できます。

スマブラSP VRモードのインプレッション

スマブラSPのVRモードでは、メニュー画面から「いろんなあそび」を選択し、ゲームを開始します。VRモードでできることの説明や6歳以下のお子様には使用しないことなどの注意書きの後、VRゴーグルToy-ConにNintendo Switch本体をセットすることでゲーム画面が切り替わります。VRモードでは、全員CP(コンピューター)か1Pのみプレイヤーで遊ぶことができ、ルールの変更も可能です。また、長く遊ぶと休憩を促すメッセージも表示されます。

VRモードは通常の乱闘と異なり、アイテムや切りふだ、一部のルールは使用できません。また、上記の通りオンラインやマルチプレイヤーには対応せず、VRゴーグルを持って遊ぶため、Proコントローラーなどのコントローラーの使用も制限されています。ステージは50ほどの対応ですが、ハイラル城など比較的広いマップは対応していませんでした。しかし、キャラクターは全員対応しており、制限された中でもかなり健闘していることが分かります。

全員CPの場合は、プレイヤーがステージのカメラの位置を自由に変えることができます。普段はあまり見ることのできないステージの床、上空、真下、ギミックなどを見渡し、CP同士の激闘を観戦席さながらの臨場感で体感できます。スマブラは横視点のゲームであるため、今までとは違った新たな発見があるかもしれません。ただし、近づきすぎるとエフェクトなどが弱まることもありました。

1Pのみプレイヤーの場合、カメラ位置の変更はなく、引いた視点で見回しのみの対応となっています。キャラクターが視野外に吹っ飛ぶなど今までにない面白みはあるものの、ステージから距離があるためキャラクターがだいぶ粗くなってしまうなどのデメリットも感じました。また、スマブラの操作を手で持つタイプのVRゴーグルで行わなくてはならないため、長くプレイするのは大変だと感じました。

気になるVR酔いですが、画面見回しと首振りがしっかりと連動しているため、ゲームの観戦や1Pでのプレイでは激しい酔いは感じられませんでした。ただし、「ビッグブルー」「ウーフーアイランド」など背景が激しく動くステージに関しては、酔う可能性があるため注意が必要です。

動画で「ちょっとVR体験」と書かれているとおり、VRは基本的におまけモードとして用意された印象のスマブラSPですが、多彩な遊びが用意されているスマブラの新たな挑戦となっており、スマブラとVRゴーグルToy-Conを所持しているユーザーは気軽に試してみるのも良いでしょう。


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