ロサンゼルスのスタートアップBadVRは、通信“視認”アプリ「SeeSignal」をリリースしました。これはMRヘッドセット「Magic Leap One」用のアプリ。携帯電話やWi-Fi、Bluetoothの電波強度をMRで確認することができます。
電波を“手でつかんで”情報確認
「SeeSignal」では、緑、黄色、赤色のバーが電波強度に応じて表示されます(※色覚異常向けの色変更も可能)。主にネットワークエンジニアの使用を想定して設計されており、表示されているバーを手でつかむと、リアルタイムで各種情報を確認できます。米メディアNext Realityによれば、Magic Leap Oneのハンドコントローラー「Control」が信号の検出器として機能するとのこと。
クリエイター支援プログラムがサポート
「SeeSignal」は、Magic Leap Oneの開発元、Magic Leap(マジックリープ)社のクリエイター支援プログラムのサポートを受けて開発されたアプリです。Magic Leap One用のアプリを制作するインディー開発チームを対象とした開発支援プログラムであり、最大で50万ドル(約5,600万円)の資金提供が受けられるほか、技術的なレクチャー、マーケティングのサポートなども提供されています。
「SeeSignal」のリリースについて、BadVRのCEOで共同創業者のSuzanne Borders氏は、以下のようにコメントしています。
「SeeSignal」のユースケースは多岐に渡りますが、私はこのアプリが持つRF(無線周波数)を視覚化する能力を、5Gの普及に活用することを構想しています。
データの可視化は、テレコム、テレコム・アジャストメント、スマートシティー(を構想する)組織が、5Gネットワークの構築とマイクロセル(※)の設置を助けるでしょう。
その他のユースケースとしては、可視化によるWi-Fiネットワークの通信量のモニタリングや、新たな建物にネットワーク設備を導入する補助に使用することを想定しています。
(※マイクロセル:基地局から数百メートル程度をカバーする通信エリア)
(参考)Next Reality