7月6日、Niantic SpatialはScaniverseにおいて、USDZ形式でのエクスポート機能の提供を開始しました。360度カメラの映像から、ロボティクスのシミュレーションに使えるデータを生成する機能です。
この機能では、ガウシアン・スプラッティングで三次元データを生成します。そこから整合済みのメッシュを自動生成し、両方をNVIDIA Isaac Sim向けのUSDZファイルとして書き出します。メッシュの奥行きはスプラットから計算され、単独のジオメトリスキャンよりも滑らかで精度の高い表面が得られると解説しています。
ロボットの学習には、これまで合成環境が多く使われてきました。しかし合成環境で学習した制御方針は、実際の複雑な環境に配置すると性能が低下する場合があります。この課題は一般にsim-to-realギャップと呼ばれます。
Scaniverseの新機能は、この課題への対応策として位置づけられています。ロボットを配置する前に実環境を撮影し、その環境を再現したシミュレーション空間で学習を行う仕組みです。実際の配置先に近い状態で、制御方針をあらかじめ訓練できるとのこと。視覚情報と物理的な形状データは、同一の撮影から得られる点が特徴で、両者の間にずれが生じにくくなります。
また、従来のRGBカメラとLiDARを組み合わせた手法は、高額な専門機材を必要としますが、Scaniverseは、500ドル程度の360度カメラで対応できます。撮影時間は5分程度で、街路や広い屋内空間全体を捉えられるとのことです。
利用の流れは次の通りです。360度カメラで環境を撮影した後、Scaniverseのウェブ版にアップロードします。ガウシアン・スプラッティングとメッシュはここで生成されます。生成されたデータはUSDZファイルにまとめられ、NVIDIA Isaac SimまたはIsaac Labに直接読み込めます。
Niantic Spatialは、サンプルのUSDZシーンをダウンロードできるフォームも公開しています。
概要表
| 発表日 | 2026年7月6日 |
| 発表元 | Niantic Spatial |
| 対象機能 | Scaniverseの新規USDZエクスポート機能 |
| 対応先 | NVIDIA Isaac Sim/Isaac Lab |
| 撮影機材の目安 | 360度カメラ(約500ドル) |
| 撮影時間の目安 | 約5分 |
| 入手方法 | サンプルUSDZシーンのダウンロードフォームを記入 https://www.nianticspatial.com/forms/usdz-samples |
参考
https://www.nianticspatial.com/blog/usdz-scaniverse
