VRChatで開催中のVRテーマパークイベント「Sanrio Virtual Festival 2025(サンリオVfes)」。サンリオキャラクターが登場するバーチャルパレードを毎日見られるほか、週末にはアーティスト&クリエイターによる音楽ライブが行われます。
今回はそんなサンリオVfesの有料ライブから、2月15日に行われた「ぽこピー × 狸豆建設」のステージをご紹介。甲賀流忍者ぽんぽこさんとピーナッツくん、そしてVRChatの人気ワールド「ぽこピーランド」を制作したクリエイターチーム「狸豆建設」のメンバーが送る、ハチャメチャに楽しいパフォーマンスの様子をお届けします。
目まぐるしく移り変わる風景と空間にびっくり!
ぽこピー × 狸豆建設のステージは、普段の動画のようなゆるいやり取りからスタート。
――というより、画面上の絵面といいBGMといい、普段の動画そのもの。とてもライブが始まりそうな雰囲気ではありませんが、「ここから飛び出すぞ!」のピーナッツくんの声に合わせて、スクリーンの中から1豆と1狸がステージ上に飛び出してきます。
ぽこピーランドの装いで降り立ったぽんぽこさんとピーナッツくんが歌う1曲目は、「お気楽KING」。頭上には花火が打ち上がり、周囲をぽこピーランドの建物の形をしたライトが彩るステージで、カラフル&ポップなライブの幕が開きました。
2曲目は「Yellow Big Header」。今回のサンリオVfesのステージは船がモチーフになっているということで、普段の衣装に戻った2人の号令で、いざ出港!
時空を超える船を駆り、目まぐるしく変化していく景色を旅する体験は、まるでテーマパークのライドアトラクションのよう。ピーナッツくんのアニメに登場するキャラクターたちのみならず、キティちゃんをはじめとしたサンリオキャラクターたちも次々に登場する様子を見て、観客からは歓声があがっていました。
曲の最後に上空から降ってきたのは、ぽこピーランドでも見覚えのある建物。ガチ恋ぽんぽこさんの声が響き、3曲目「DON PA PPO」が始まります。
前回のサンリオVfesでもインパクトのあった「DON PA PPO」のパフォーマンスですが、今回の演出はまったくの別物。「イントロでパラパラを踊るガチ恋さん」「ワンフレーズごとに出現して口出しする大魔獣ちゃん(ピーナッツくん)」「突如出てくるボスっぽい巨大ロボ」など、ツッコミどころ満載のステージでした。
続く4曲目は、アルバム『BloodBagBrainBomb』の収録曲から「Dance for What?」を、ミラーボールの煌めくダンスフロアで歌い踊ります。
華麗にリリックとステップを刻むピーナッツくんのダンスも必見ですが、曲調に合わせて変化する空間の表現がこれまたおもしろい。ラストはフロアが高速回転し、酔ったように視界が揺らめいたかと思いきや、ガラスが割れるような音とともに足場が崩壊。ピーナッツくんもそのまま落下してしまいます。
――暗転。
からの、唐突に響く笑い声。
5曲目は「笑うぴーなっつくん」。周囲の景色が移り変わるダイナミックな演出がありつつも、それでもまだ物理的な「ステージ」の上で歌っていたここまでのライブとは、明らかに異なる空気感。足元にあったはずのステージや客席は消え去り、どこかで見たような、見ていないような、どことも知れぬ空間へと次々に連れて行かれます。
先ほどの「Yellow Big Header」よりもさらに激しく、目まぐるしく、数秒に1回の間隔で切り替わっていく展開は、とにかく「カオス」の一言。
単体で見ればカッコよく、あるいはファンシーに感じられる空間もありますが、どちらかと言えば「高熱で寝込んでいる時に見る悪夢のような光景」と表現したほうが近いかもしれない。それが次々に目の前で展開していくため、あまりの情報過多っぷりに目を白黒させるしかありません。
極めつけが、このシーン。布団で仰向けになるピーナッツくんを見下ろすカットから、次の瞬間には、その横で一緒に布団に入る視点に。
要するにピーナッツくんと「添い寝」をするような目線になっているわけですが、そこでふと違和感。こんな演出を見せられたら、まず間違いなく聞こえてくるだろう周囲の人の歓声や悲鳴が、一切聞こえない。おかしいと思って見回すと、さっきまでいたはずの観客の姿がありません。この四畳半にいるのは、ピーナッツくんと自分の、ただ2人だけ。
時間にしてわずか14秒程度ではありましたが、「ライブ中にアーティストと2人きりにさせられる(しかも添い寝)」なんて体験は、VRでもそうそうできるものではありません。観客全員が再び同じ空間に合流した後も、息をつく暇もなく押し寄せる混沌空間の数々に、困惑しつつも興奮の声をあげずにはいられませんでした。
「ぽこピー音頭」。ステージから花火が打ち上がり、視界が明転すると、ステージがお祭りの会場に様変わり! ぽこピーランドで一時期見ることのできた「ねぶた」がステージの後ろに出現し、周りには輪になって盆踊りを楽しむモチポリたちの姿もあります。
また、客席の端を見ると、先ほどまではなかった「飛び入り参加OK」の文字を発見。近づいて選択すると、ステージ横に設置されている和太鼓の横にワープします。
もしやと思ってバチを持ち、叩いてみると……本当に音が鳴る! そう、この楽曲では、観客も太鼓を叩いてライブに“参加”することができるのです。ぽこピーランドでも楽しめた和太鼓ギミックですが、まさかサンリオVfesのライブ会場で叩くことができるとは……!

(余談ですが、筆者は趣味で電子和太鼓をたまに叩いているので、喜び勇んで“飛び入り”してきました。VRでも叩けるのは嬉しい!)
ロケットになったステージが打ち上がり、星々が輝く幻想的な空間に到達。「音頭」もラストスパートです。ぽんぽこさんとピーナッツくんが超至近距離で歌って踊ってくれる一幕もあり、最後まで「うりゃおい!」と声をあげての大盛りあがりのステージとなりました。
今からでも遅くない!サンリオVfesのアーティストパフォーマンスを見に行こう
サンリオVfesで楽しめるアーティストパフォーマンスは、いわゆる「音楽ライブ」だけにとどまりません。
ぽこピー × 狸豆建設のステージがそうだったように、空間をまるごと切り替えるようなVRならではの演出は珍しくありませんし、観客にも“参加”をうながすような体験型パフォーマンスは、ほかのアーティストの公演でも行われています。
中には「ライブというより、ほとんどゲームでは!?」と思えるようなパフォーマンスもあるほど。本記事の執筆時点では12組のアーティストが1回目の公演を終えていますが(全30組)、アーティストごとにあまりにも毛色の異なる“パフォーマンス”の数々に、すでに並々ならぬ満足感を感じてしまっています。
この後にも、月ノ美兎委員長やkson総長、松平健さんにキヌさん、そしてAqoursなど、まだまだ大勢のアーティストが控えているって、マジですか……?


(「LuminaPalette featuring ほわん」のステージより。Mashumairesh!!のほわんの歌声にのせて広がる、色も軌道も表現も異なる多種多彩なパーティクルを楽しめる。Under North Zawaのステージでのパフォーマンスもあり、ゲストとしてマシマヒメコも登場)


(「約束 with デルミン」のステージより。こちらはゲストとしてルフユが登場。3人が会話を繰り広げるショートストーリー的な要素もあり、ボリュームたっぷりのライブ&パフォーマンスとなっている)


(「orange & MIRA_sk featuring サンリオキャラクターズ」のステージより。サンリオキャラクターたちと力を合わせて、アイスクリームづくりに挑戦! お鍋に落ちないように走り回ったり、フォークでクッキーを砕いたり、玉入れの容量でトッピングをカゴに投げ入れたりと、観客みんなで体を動かして遊ぶことができる)
先ほど「12組のアーティストが1回目の公演を終えて」と書きましたが、今回のサンリオVfesでは、どのアーティストもパフォーマンスを見るチャンスが3回あります。
本記事で取り上げた「ぽこピー × 狸豆建設」のライブも、3月8日(土)18:30と、3月16日(日)12:30の、2回の上演を予定。まだ初回の上演を控えているアーティストも大勢います。3月中旬には全アーティストの一挙上演&タイムシフト上演もあるため、今からチケットを買ってもぜんぜん遅くはありません。
好きなアーティストやキャラクターがいる人はもちろんですが、普段からVRの世界で過ごしているVRChatユーザーや、バーチャルならではの表現やコンテンツに魅力を感じている人にこそ、サンリオVfesのパフォーマンスを体験してほしい。この期間限定のテーマパークを、あなたも一緒に楽しみませんか?
【アーティスト&チケット情報はこちら!】
「ぽこピー × 狸豆建設」クレジット
【出演】
- 甲賀流忍者ぽんぽこ
- ピーナッツくん
【制作】
- ディレクター:キクラゲ
- メイン演出:キクラゲ
- 背景演出:ぬるもと
- モデル制作:キクラゲ/ぬるもと
- 音響:玉田デニーロ
- ギミック:bironist
- 背景美術:だいまる
- 制作協力:いおり/こめまゆげ/ハムカツ
セットリスト
- お気楽KING
- Yellow Big Header
- DON PA PPO
- Dance for What?
- 笑うぴーなっつくん
- ぽこピー音頭



















































