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話題 2021.10.20

「Roblox」の今後のアップデートが発表メタバース方面の要素をより強化

2021年10月14日、オンラインゲームプラットフォーム「Roblox」は、公式ブログで今後のアップデートの方針を報告しました。メタバース方面のコンテンツ(要素)なども、より強化していくとのことです。

「Roblox」は、ゲームを制作したり、他プレイヤーが作ったゲームを遊べるプラットフォームです。ここ数年で大きな成長を遂げており、2020年7月には月間ユーザーが1億5,000万人に達しました。すでにVRモードもあり、今後Oculus Quest 2への対応も視野に入っていることがほのめかされています。

メタバース関連のアップデートや方針

発表によれば、アバターの衣装にレイヤー形式が導入され、カスタマイズの範囲が拡大するとのこと。表情変化やエモートの強化も実装されます。ブログ記事は、先日ベータ版がローンチされた空間オーディオ機能にも言及。また「Roblox」に、より“ニュアンス”や“感情”を追加するために、ウェブカメラを活用した表情認識システムも構想しているそうです。

ブログでは、「Roblox」のレンダリングにエアロダイナミクスや、リアルタイム・コンテンツ内CSGを導入することも発表。写実的なグラフィックを実現すると同時に、ヘリコプターや航空機といったオブジェクトを、リアルな形で再現できるそうです。

デベロッパーが、より柔軟にコンテンツ制作を行えるクラウドサービス「Roblox Open Cloud」も導入されました。同サービスを使用すれば、制作側はより大人数での作業が行えるようになるほか、各種ツールの統合も可能に。「Roblox」はセキュリティも向上すると説明しています。

プラットフォーム内経済の面では、2020年に導入された、クリエイター(デベロッパー)に対するエンゲージメント・ベースの支払いがより強化されたことが告知されました。

2021年9月には、プラットフォームとしてのメタバースに関する定義や展望を語るなど、同分野に非常に力を入れている「Roblox」。先日には、著作権侵害を理由に2億ドルの賠償を求める訴訟を起こしていた、全米音楽出版社協会(National Music Publishers’Association、NMPA)と一転して協定を締結。その“勢い”はさらに増しつつあります。

日本ではまだまだマイナーな「Roblox」ですが、このまま成長が続けば、将来的には日本でも知名度やシェアが高まっていくかもしれません。

(参考)Roblox


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