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Meta Quest 2020.01.02

ネトフリ、アマプラ、DMM!Oculus Questで楽しめる映像アプリ特集

2019年5月に発売された、フェイスブックの一体型VRヘッドセットOculus Quest(オキュラス クエスト)。同VRヘッドセットは、6DoF(※)に対応していることから、VRゲームに“寄った”デバイスとも捉えられがちですが、実際には様々なVR対応の映像再生アプリがリリースされています。

VR内の大画面で心ゆくまで映像作品を楽しむのもVRならではの楽しみ方と言えるでしょう。

(6DoF:デバイスの向きと位置情報を認識するトラッキング。VR内で自由に動くことが可能。)

本記事では、現時点(12月28日)でOculus Quest(以下Quest)に対応している映像アプリから、主なものを紹介します。

Netflix

Netftix」は、Questの発売当初から同VRヘッドセット向けの映像アプリをリリースしています。このアプリは、他VRヘッドセット(Oculus Go、Gear VRなど)に向けて配信されていたものをQuestに対応させたものです(※)。ダウンロードは無料で行えます。

(※視聴にはNetftixのアカウントが必要。)

アプリ内では視聴中、自分の好みのサイズに画面の大きさを変更できるほか、体勢に合わせた画面の位置(斜め上など)も設定可能です。現在VR専用の映像(VRビデオ)は存在しませんが、「Netftix」で配信されているプログラムはすべて見ることができます。

筆者が個人的にオススメするのは、POV(1人称)で撮影された映画です。VR映像ではなですが、基本的にキャラクターの目線で映像が構成されているので、近い感覚が味わえます。Netftixでは映画「ハードコア」などがこのジャンルに該当します。画面が揺れるのでVR酔いに対する耐性が必要になりますが、大丈夫という人は一度試してみてください。

Prime Video VR

Prime Video VR」は、Amazonが2019年7月にリリースしたVRヘッドセット向け視聴アプリです。Quest版のほかにOculus Go版も配信されています。12月に、日本語対応も実装されました。価格は無料です。

同アプリは基本的に「Netftix」と似た仕様で、Amazon Prime会員は「Prime Video VR」でPrime Videoで配信されている様々な動画を視聴できる仕組みです。非Prime会員でも作品を購入することで、購入作品を視聴可能です。


(Prime Video VRのメニュー画面。完全に日本語化されています。)

「Netftix」とは異なり、「Prime Video VR」では、VRヘッドセット向けのVRビデオも配信されています(全13種類)。現時点ではこれらの映像は日本語に対応していませんが、映像での描写を重視した作品も多いです。なので、英語にハードルを感じる人でも雰囲気は十分味わえるかと思います。


(VRビデオのリスト。現在はバリエーション豊かな13種類の作品が楽しめます。)

DMM VR

2019年12月、DMM動画は、Quest向け「DMM VR動画アプリ」の配信を開始しました。DMMにて配信されているVR動画は、これまでスマートフォンやPlayStation VR、Oculus Rift、Oculus Goなどに対応していましたが、今回新たにQuestが追加されました。本アプリでは、DMMの公式サイトで購入した様々なVRビデオを楽しむことができます(一部2D作品も視聴可能)。

「DMM VR動画アプリ」を利用するには、アプリ本体のダウンロード後、DMM動画のサイト上で視聴したいコンテンツを購入、あるいはレンタルする必要があります。アプリ側からのコンテンツ購入は行えません。なお購入にはDMM.comのアカウントが必要です。


(VR映像作品「夏をやりなおす」の導入シーン。短編作品ですが凄まじく印象に残るタイトルです。)

「DMM VR動画アプリ」の最大の特長は、アダルトジャンルを含むバリエーション豊かなVR作品が楽しめる点です。これらのタイトルは、ほぼすべてが日本語対応。2D作品も、Questに対応しているものならば視聴可能です。

アプリは、起動後にDMM.com側のアカウント情報(メールアドレスとパスワード)を入力することで使用できます。操作はハンドコントローラーで好きな映像を選びトリガーを引いて選択(決定)だけのシンプルなもので、特に説明などを確認しなくてもスムーズに操作できました。

YouTube VR

YouTube VR」はその名の通り、YouTubeをVRで楽しめるアプリです。VRビデオに加えて、通常の動画も視聴できます。これまで紹介したアプリとは異なり、追加の出費(アカウント登録等)なしで映像を楽しめます。映像の画質などはアップロードされたビデオの品質に準拠します。

Youtubeの仕様上、検索では文字入力を多用する必要があります。VR動画を探すための専用検索オプションも存在するので、通常の場合はそれほど動画探しに手間を感じることはありません。


(検索には「360°(動画)」や「3D」などVRに関連する動画をピックアップしてくれるオプションが存在。)

「YouTube VR」に存在するVR作品は、これまでに紹介したアプリ内のコンテンツよりもバリエーション豊かです。VR動画の”元祖”とも言えるVRジェットコースター映像から、F1マシンの走行まで、様々なコンテンツに触れることができます。

なお、これは筆者の環境が影響しているのかもしれませんが、VR動画を再生した際、プレイ開始時に映像が“正面”を向いていない不具合が何度か発生しました。方向自体はコントローラー操作で簡単に修正できるのですが、この点は(もし不具合の場合)要改善かと思われます。

(航空機のコックピットをVR撮影した動画。迫力満点。)

Bigscreen Beta

「Bigscreen Beta」は、ソーシャル機能が実装された映像視聴アプリ。バーチャルデスクトップ機能なども実装されています。同アプリの最大の特長は、複数人で映画などのコンテンツを同時に楽しめる点です。

「Bigscreen Beta」の映像視聴モード(サービス)は、「Bigscreen TV」と「Bigscreen Cinema」の2種類に大別されます。「Bigscreen TV」は複数のストリーミングチャンネルが無料で楽しめるサービス。芸術家ボブ・ロスの絵画教室やNASAの映像などが配信されています。追加料金は必要ない反面、特定の番組を自由なタイミングで見ることはできません。


(「Bigscreen TV」のチャンネル「Cinema 3DPreview」で撮影。「Cinema」で上映中の作品の予告が視聴可能。)

「Bigscreen Cinema」は、「Bigscreen Beta」で提供されている映画作品(現在は「スター・トレック BEYONDなど)を映画館形式で視聴できるサービスです。同サービスの利用には、「Bigscreen Beta」の公式サイトでチケットを購入する必要があります。

本アプリでは、単純に映画などを視聴するほか、メニューからトマトやポップコーンなどを出現させて、遊ぶことなどが可能です。音声チャットも実装されており、参加者と会話を楽しむこともできます。なお、これらの“騒音”に関しては設定などからミュート(無効)にできます。

ただ、アプリ利用者の多くが外国人(主に英語圏)で、アプリ自体も日本語対応が行われていないことから、「Netflix」や「YouTube VR」と比べると、利用の敷居は高めです。筆者は「Bigscreen TV」のいくつかの番組を覗いてみましたが、盛り上がっている場合も英語で会話が行われており、壁を感じることがしばしばありました。


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