Questのハンドトラッキング機能がバージョン2.4に更新されました。今回の更新では「Fast Motion Mode」が改善され、パンチやスイングといった速い手の動きへの対応力が高まっています。このアップデートはHorizon OS v83を通じて提供されています。
今回のFast Motion Modeの改善点は3つあります。整理すると下記のとおりです。
1:「Faster Hand Acquisition(手が視野に戻った際の検出を速める技術)」の向上。高速動作中に手を見失いにくくなります。
2:「Advanced Motion Upsampling(高速な手の動きを滑らかにし、より自然に見せるための技術)」の向上。素早いジェスチャーが滑らかに表示され、動きの途切れや乱れが抑えられます。
3:「Optimized Fast Motion Filters(高速な手の動きをよりスムーズかつ低遅延で認識する技術)」の向上。高速な操作時に感じられていた、手の動きと入力の遅れが軽減されます。
また、Fast Motion Modeでは、通常30Hzの処理に対し、カメラが50Hzまたは60Hzで動作します。高速な動きの追従性が向上する一方、わずかな揺れや精度低下が起きる可能性もあります。光量不足では性能が下がるため、Meta Quest 3Sより古い機種では、明るい環境での使用が勧められます。
この機能は開発者がアプリ側で有効にする必要があり、すべてのアプリで使えるわけではありません。Metaが2023年に公開した無料デモアプリ「Move Fast」で体験できます。
なお、「Fast Motion Mode」はVRコントローラーとの併用はできず、VR内のインサイドアウトボディトラッキングのみ利用可能です。パススルーMRモードや、Quest Proでのアイトラッキング、フェイストラッキングとの併用にも対応していません。
Metaは2019年後半にOculus Quest向けにハンドトラッキングを試験提供し、2020年初頭に一般公開しました。その後も改良が続けられています。2022年のハンドトラッキング2.0では高速動作や手の遮蔽への対応が改善されました。2023年初頭の2.1では見失いが減少し、再取得が高速化しています。
2023年中旬の2.2では遅延が短縮され、昨年の2.3では安定性や精度が向上しました。今回の2.4は、これまでの改善を積み重ねた内容となっています。
参考
https://www.uploadvr.com/quest-hand-tracking-2-4-improves-fast-motion-mode/
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