MetaはVRヘッドセット「Quest」向けにHorizon OS v83の安定版を配信しました。このアップデートでは、実験的な機能としてSystem Positional TimeWarp (SysPTW)とTemporal Dimmingが導入され、MR技術で空間を認識するシーン認識機能も強化されています。
v83は、Horizon OS Public Test Channel (PTC)でのテストを経て、対応する全てのQuestヘッドセットへ段階的に展開されます。
今回実装された「SysPTWは」システム側のリプロジェクションを位置情報にも広げる仕組みで、全アプリに適用されます。リアルタイムの深度情報を使い、フレーム落ちによる映像の揺れや遅れを抑えます。最適化機能の一つであるApplication SpaceWarp (AppSW)を使わないアプリで効果が出やすく、位置の遅延も減少します。
もう一方の「Temporal Dimming」は、Quest 3とQuest 3S向けの実験的機能です。使用中に画面の明るさを徐々に落とし、目の負担軽減を狙います。バッテリーの持ちや表示性能の改善も見込まれ、設定では待機時の消費電力も抑えます。体験への影響を小さくする方針です。

(バージョン 83 時点のHorizon OS 実験設定を下にスクロールした画面)
Quest 3とQuest 3SのMR空間設定「Space Setup」では認識精度が上がり、部屋の3Dメッシュや物体の識別が改善しました。壁や床に加え、ドア、窓、家具、スクリーン、複数の床の高さ、傾斜天井なども扱えます。これらはScene APIを通じて開発者が利用できます。一方で内壁の認識が不完全な例もあり、改善は段階的に進んでいる状況です。
システムUI「Navigator」は表示方法が変わり、ライブラリや通知を重ねて見る形式に変わりました。さらにHorizon OSのブラウザ機能も広がり、スマートフォンアプリ経由でRobloxとTiktokにログインできるようになりました。
参考
https://www.uploadvr.com/quest-horizon-os-v83-system-positional-timewarp-temporal-dimming/
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