伊東ケイスケ監督のXRアニメーション「Pudica」が、第81回ヴェネチア国際映画祭のXR部門にノミネートされました。
「Pudica」は、株式会社CinemaLeapとソニー株式会社が共同製作したXRアニメーションです。本作で伊東ケイスケ監督とCinemaLeapは、本映画祭エクステンデッドリアリティ(XR)部門「Venice Immersive」に世界初となる5年連続でノミネートされています。これまでのノミネート作品は、2020年「Beat」、2021年「Clap」、2022年「Typeman」、2023年「Sen」です。
体験者は、体験者の心に寄り添うパートナーである「Plantonica(プラントニカ)」の『Pudica(プディカ)』によって、”癒し”をテーマにした幻想的な世界へ引き込まれていきます。
また本作では、ソニーが開発した空間コンテンツ制作システムを利用しています。高精細なXRヘッドマウントディスプレイと3Dオブジェクトの精密な操作に最適化したコントローラーを備えており、現実世界と仮想世界を自由に行き来できる、MRとVRを組み合わせた全く新しい体験ができます。
受賞作品の結果発表は9月7日(土)に行われる予定です。
あらすじ
異世界の住人、Plantonica(プラントニカ)たちと共に音楽を奏でる旅に出ましょう。あなたの手のひらから生まれたPlantonicaの『Pudica(プディカ)』は、心に寄り添うパートナーとして、あなたを現実から幻想的な世界へと導きます。Plantonicaの世界は、美しい音楽と安らぎに満ち溢れています。そこでは、さらに3体の個性豊かな音色を持つ仲間たちと出会い、彼らと共にコンサートを開催します。その穏やかな音色に心が溶け込むうちに、すっかりこの幻想的な世界に没頭していることに気が付きます。
心休まる時間が終わりに近づくと、あなたは新たな世界の始まりを感じるでしょう。
関係者コメント
伊東ケイスケ監督
「Pudica」は、体験者の疲れを栄養にして育つ不思議な植物です。あなたは、ある殺風景な部屋で「Pudica」の種子に出会うでしょう。Pudicaは恥ずかしがり屋で臆病ですが、人懐っこい面もあります。ぜひ可愛がってあげてください。そして、Pudicaの願いを耳を澄まして聞いてみましょう。きっと想いは伝わるはずです。彼らとの精神的な繋がりは、美しい音となり空間を包み込みます。植物たちに囲まれて、素敵な音楽に彩られた穏やかな時間をお楽しみください。
伊東ケイスケ監督の過去作品はこちら。
ソニー株式会社 インキュベーションセンター XR事業開発部門 プロダクトマネジメント部 担当部長 近藤博仁 氏
ヘッドマウントディスプレイの高性能化、高解像度化などの目覚ましい進化に伴い、クリエイターによる空間コンテンツ制作の自由度が高まっています。今回、XRコンテンツ制作をリードする伊東監督との作品制作を通して、現実と仮想空間が融合する新しい制作体験を幅広いクリエイターに広く知っていただくと同時に、我々自身がその理解をより深め、クリエイターとともに新しい創造の形を広げてまいります。
作品概要
作品名 | Pudica |
製作年 | 2024年 |
製作 | 株式会社CinemaLeap/ソニー株式会社 |
作品尺 | 15 分 |
ジャンル | アニメーション |
制作チーム | ・監督:伊東ケイスケ ・プロデューサー:待場勝利/ 林 亮輔/ 藤田 誠司/菊川 哲也/伊集院 誠司 ・音楽:森下唯 ・演奏:梅田千晶(アイリッシュハープ)/ 坂本圭(バンスリ)/ 懸田貴嗣(バロックチェロ) ・開発:橋本 裕 ・エンジニア:長谷川 雄一/ 石川 智也 ・レコーディングエンジニア:坂 知学 ・リレコーディングミキサー:長谷川 有里 |
(参考)プレスリリース