【PSVRレビュー】本格VRFPS『Farpoint』 専用ガンコンでさらに迫力の銃撃戦

今回はPlayStation VR（PSVR・プレイステーションVR）専用タイトルとして発売された『Farpoint』を紹介します。

このゲームは、2017年に発売されたPSVR用のゲームの中でも完成度が非常に高い作品として知られています。またPSVR向けのシューティングコントローラー用に開発されたゲームでもあり、その相性も折り紙付きです。

PlayStation VRのシューティングゲームの中では非常に完成度が高い

プレイヤーは、エイリアンやロボットがうろつく未知の惑星を探索していきます。惑星の風景や大型宇宙船の残骸などは見ているだけで迫力を感じます。風景に見とれて敵に奇襲を受けることすらあるほどです。シングルプレイでは味方はおらず、頼れるのは銃と自分の腕だけという過酷な環境で仲間を探していきます。

銃はアサルトライフルとショットガンが用意されています。アサルトライフルは弾数は無限だが、撃ち続けると銃身が過熱してしばらく撃てなくなるので気をつけましょう。レーザーサイトなども装備されていて非常に使い勝手がいいのでメインの武器として使いましょうショットガンは威力が高いため大型で耐久値が高い敵に最適です。

また、サブウェポンとしてロケットランチャーも装備されています。非常に強力な武装ですが、弾数が限られているほか近くで爆発させてしまうと自分もダメージを受けてしまうため、乱用は厳禁です。

敵も様々な種類が存在し、大きいものから小さいものまで様々です。小さい敵は攻撃力こそ低いですが、数が多く出現しすばしっこいためなかなかに厄介な存在です。ボス戦などで出現するとそちらにばかり気を取られて雑魚的に囲まれるので気をつけましょう。逆に比較的大きな敵は銃弾を当てやすいですが、弱点を狙わないと中々倒せません。

銃も通常のFPSゲームのような操作ではなく、VR用の操作となっています。そのため慣れないうちはゲーム自体が非常に難易度の高いモノに感じます。ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4)で操作をすると少し狙いにくい一方、PSVRシューティングコントローラーを使用すると操作が最適化されており、非常に狙いやすくなります。

ストーリーも濃厚で魅力的

ストーリーは、ワームホールに吸い込まれ未知の惑星にたどり着いてしまった主人公が、行方不明になった仲間たちを探していくというもの。プレイヤーのほかに元軍人で宇宙飛行士のエヴァや、頼れる科学者のグラントの二人が登場します。

プレイヤーとエヴァは脱出に積極的なのにもかかわらず、グラントは惑星に深い興味を示しているなど、関係も一枚岩とは言えない状況……。そんななか先に進んでいく中でおこる様々なイベントは必見です。ステージの合間で語られるストーリーを聞いているだけでも物語に入り込んでしまいます。

ステージの中でも特定の場所では過去の記憶を再生できます。記憶を見つけたらスキャンをすることで、そこで何が起きたか、行方不明者たちがどこへ行ったのかなどを知ることができます。

マルチプレイヤーで協力プレイや対戦も

マルチプレイモードでは協力プレイや対戦を楽しめます。協力プレイではストーリーモードを2人でプレイできます。一人でクリアが難しいプレイヤーは二人プレイであれば比較的簡単にクリアができます。追加コンテンツで上級者向け難易度「カオス」も追加されたため、上級者のフレンドがいるなら2人で挑んでみましょう。

また、対戦モードの「ヴェルサスモード」も追加されておりオンラインで1対1のバトルができます。相手プレイヤーと敵陣営のAIを倒してポイントを競う「デスマッチ」と、デスマッチもルールに加えてアップリンクポイントを確保してもポイントがもらえる「アップリンク」の２つのルールがあります。どちらもただ撃つだけではなく戦術や戦略が勝利のカギとなります。また、純粋な1対1というわけではなく、敵にはAIもいるため、単に待ち伏せをしたりするだけではすぐに見つかってしまい、逆に包囲されるといったことまで起こりえます。

PSVRの作品の中でも特に完成度の高い本作。無料追加コンテンツも導入されさらに内容が濃くなっています。一方で、プレイしていて気になったのは移動方法の違和感です。酔い対策のため旋回がしにくいため、なれないと敵の攻撃を回避しにくいです。VR以外のFPSに慣れていると、それができないことで混乱し、敵の攻撃を回避できないといったことも発生します。

また、ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4)での操作性が悪く、同梱版も出ているPSVRシューティングコントローラーを使用しないと難易度がさらに高く感じるほどです。

PSVRシューティングコントローラーを持っているプレイヤーにはぜひおすすめしたい作品です。対戦モードなども楽しみつつVRシューティングゲームの腕を上げていきましょう。ただし、激しく動くコンテンツであるため酔いに弱い人は注意が必要です。

【ソフト情報】